「60歳代後半シニアの就業率」は52%と半数超え…シニアの所得事情も解説
シニアにもおすすめの仕事:ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格があれば対面での相談業務や金融関係の記事の執筆などさまざまな仕事に携われる道が拓けます。 資格取得には多くの勉強が必要ですが、脳の活性化にもつながるでしょう。 シニア層には住宅ローンや自動車ローン、教育費などの支払いを終えた人も多いはず。自分の経験に基づいてアドバイスできるので、相談者に頼られる存在になれるかもしれません。
シニアにもおすすめの仕事:家庭教師・塾講師
勉強が得意だった人や教職経験のある人、あるいは企業で教育係をしていた人には、家庭教師や塾講師もおすすめです。 週に1~2回、1~2時間程度のみ働けることも多いので、自分のペースで働きたい人にも向いていると思います。 子どもや学生とかかわることで自分自身にとっても学びになるかもしれません。また、人生経験が豊富なシニア層だからこそ、生徒や保護者に与えられる安心感もあります。
シニアにもおすすめの仕事:シルバー人材センター
各地域が運営しているシルバー人材センターで求人を探してみてもよいかもしれません。 シルバー人材センターが扱う求人に応募した場合、若者と採用を競い合ったり、採用時に年齢がネックになったりすることは基本的にありません。 自宅で行っているような家事援助、除草などの軽作業、公的な案内や民間企業のチラシ配布などさまざまな業務があります。その他の職の求人もあるので、お近くのセンターに問い合わせてみてください。
まとめにかえて
「シニアになっても働かなければならないのか」と、憂鬱になる人もいるかもしれません。 しかし、歳を重ねても働くことで若い頃よりも労働に対して充足感を抱けたり、自分の好きな仕事に就けたりする可能性もあるでしょう。 さまざまな経験をしてきたシニア世代だからこそ、周囲から頼られることもあります。 また、職場で若い学生や現役世代とかかわることで、社会とのつながりを感じられるだけでなく、若者のトレンドやカルチャーもキャッチできることがあります。 健康維持のためにも働くことを前向きにとらえてみてもよいかもしれません。
参考資料
・内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)」 ・厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」 ・内閣府「令和5年版高齢社会白書」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
西田 梨紗