【株主優待】インフレでも「いつでも割引」を使ってお得に!常に値引き価格でお買い物できる銘柄5選
◆割引になる「株主優待」を買う時の注意点 割引になる「株主優待」は、「使うほどお得になる」わけで、これらの「株主優待」がたくさんあるほど、割引で買えるお店が増えてお得になります。ただしこれは「条件つき」で「使わないとそこまでお得を感じられない」わけでもあり、利用頻度や利用額によってもお得度が違ってくるので、気をつけなくてはいけません。 例をあげて説明すると、三重交通グループホールディングス(3232)の株を100株保有すると、文房具や生活雑貨を扱うハンズで使える「ハンズお買物優待カード(5%割引)」がもらえますが、使える店舗は、名古屋店、名古屋モゾ ワンダーシティ店、名古屋松坂屋店、桑名店のみ。他の地域、東京都内では使えません。 また、無印良品のシェアホルダーカードも、1万円利用するなら700円の割引ですが、1,000円利用だと70円割引。そして、割引後の金額は“支払わなくてはいけない”わけで、「株主優待」も、「保有してお得になった」と感じられるかは個人差があります。 節約をして、日々切り詰めて生活をしているなら「無印良品でお金を払うよりも、他の激安店のほうがもっと安く買える」などと躊躇するかもしれません。 利用しやすいかどうかは「株主優待」生活を送る上での大事なポイントで、前述した良品計画のシェアホルダーカードも「無印良品で定期的に化粧品を買うから、7%割引になればとても嬉しい」と思う人には向いています。 もちろん、利用したことがないお店に出かけてみることも「株主優待」を使う醍醐味ではありますが、利用できなければお得とは言えないため「使えるか」は自問自答すべきところでしょう。近くに住んでいなくても、帰省で使えそう、親戚が使ってくれそうならあげるなど、考えておけるとよさそうです。
◆このほかにも割引になる株主優待銘柄がある 紹介した銘柄以外にも、「株主優待」があることで割引になる銘柄はあります。 いわゆる「デパート優待」も、「株主優待」を提示していつでも10%引きで利用できます。代表的な銘柄としては、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(高ははしごだか)(8233)などがあり、これらの「株主優待」でもらった株主優待カードを見せると、商品が10%引きになります。一部商品は除きますが、筆者は過去、三越や伊勢丹で利用し、スイーツもデパ地下のお惣菜も10%引きで買えました。 また、割引ではないもののお得に使える「株主優待」としてはスギホールディングス(7649)があり、100株で1,000円のお買い物券かスギポイント2,000ポイント、300株で3,000円のお買い物券かスギポイント6,000ポイントがもらえます。 この「株主優待」とは別に、3,000円ごとのお買い物でスギポイント150ポイントがもらえる「株主優待パスポート」ももらえます。「株主優待パスポート」を食品も扱う大型店で使うと、3,000円では150ポイント、6,000円では300ポイントがつき、利用頻度の高い人はスギポイントがどんどんたまっていきます。しかも、アプリクーポンとも併用できます。 〈「株主優待」とは?〉 ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。 〈「権利付最終日」とは?〉 権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。 つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。 例えば、2025年1月末の権利付最終日は1月29日、権利落ち日は1月30日です。そのため、1月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、1月29日までに株を買っておかなければなりません。
谷口久美子