<小林由美子×戸松遥>「映画クレヨンしんちゃん」 いつまでも子供心を 夏休みの苦い思い出
戸松さん そうなんです(笑い)。
◇涙が止まらない
ーー新作劇場版の台本を読んだ感想は?
小林さん 映画のしんちゃんと恐竜という今までありそうでなかった組み合わせですし、タイトルを見て、やっときたか!とテンションが上がりました。夏、恐竜、しんちゃんの3つがそろうなんて、この夏はすごいことになるぞ!と。台本を読みながら笑いと涙が止まりませんでした。最高の夏休みになると確信しました。
戸松さん いろいろと考えさせられる内容ですよね。それぞれに思いがあって、根っから悪い人は実はいないんです。大人側の事情みたいなところもすごく考えさせられます。子供たちは一生懸命に真っすぐ動くところもすてきで、大人、子供のどちらの視点から見ても面白いんです。
ーー戸松さんが演じるアンジェラは大人のキャラクターです。
戸松さん 芯の強さがあり、家族を思う優しさも持っている人です。特殊な家庭環境で育ち、お父さんに抑圧されてきた中で、はじけたい!という気持ちもあって、前半と後半で幅もあるので、演じがいがあって楽しかったです。
小林さん 芯が強くて格好よく、キレイなんですけど、ちょっと抜けているという完璧な“しんちゃんガール”ですよね。戸松さんが演じることが、すごくうれしかったです。アンジェラの成長過程を丁寧に演じられていて、すごくリアリティーもあって、さすが!と思っていました。
◇いらっしゃい!と迎え入れてくれる現場
ーー収録は一緒にできた?
小林さん そうですね。久しぶりにほぼ全員で収録できて、やっぱり楽しかったです。
戸松さん 私が一番若手だと思うので、最初は、あの「クレヨンしんちゃん」の現場だ……と緊張していたのですが、皆さんがすごく明るくて、その空気感に救われました。休憩時間に、みんなで差し入れを食べたり、緊張が一瞬でなくなるようなすてきな現場でした。いらっしゃい!と迎え入れていただけたことがうれしくて、楽しかったです。