2024年の年間ボーナス平均支給額は106.7万円、年代別では20代と30代が増加、40代と50代は?
年代別のボーナス支給額では20代と30代は増加、40代と50代は減少
年代別に年間ボーナス平均支給額を前回と比較したところ、20代と30代が増加し、40代と50代は減少していた。 特に前回からの変化が大きかったのは、20代の3.9万円アップ(2023年:70.9万円、2024年:74.8万円)と50代の5.6万円ダウン(2023年:129.5万円、2024年:123.9万円)。 全体では100万円を超えている人は48.5%と約半数を占め、前回調査より0.4pt高くなった。年代別では50代が最多で54.9%。40代は50.0%、30代も47.7%と、いずれもほぼ半数を占めている。 20代は100万円以上の人は半数に満たないものの、前回の26.9%から33.8%へと大きくアップした。 調査概要 対象者:20歳~59歳の男女 雇用形態:正社員 調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査 (ネットリサーチ会社保有のデータベースをもとに実施、doda会員登録の状況については不問) 実施期間:2024年8月5日~8月13日 有効回答数:15,000件 *ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施 *記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある
doda編集長 解説
本調査を開始した2021年度から前回の2023年度までは、全体のボーナスの年間平均支給額は上昇していましたが、今回の調査ではわずかながら減少に転じました。 しかし、20代と30代の支給額は増加傾向にあります。昨今多くの企業が賃上げに踏み切る中で、減少傾向にある若手人材の獲得競争は特に激化しており、限られた資金の中で企業はより優先して若手の待遇を見直していることが関係していると言えるでしょう。 一方で、本調査ではボーナスの使い道についても尋ねており、旅行や趣味などに使うと答えた人の割合が減り、すべての年代で「生活費の補填」「金融商品(投資・資産運用)」と答えた人の割合が前回よりも増えたことが分かりました。 この結果から、不確実性が高まる社会において、将来への不安を払拭する一つの手段として、ボーナスをこれまで以上に投資や貯蓄に回す人が一定数いる実態が浮き彫りとなりました。 ボーナスを含む「給与・昇給」は、個人の「はたらく」や仕事の満足度に影響を与える一因であることは間違いありません。満足できる環境下ではたらくために、ボーナスも含め、意思をもって自らのキャリアを切り拓いていくことが重要だと考えます。 関連情報 https://doda.jp/guide/bonus/ 構成/Ara
@DIME編集部