イタリア一周レース「ジロ・デ・イタリア」2025年はアルバニアからスタート
イタリア一周レース「ジロ・デ・イタリア」2025年はアルバニアからスタート
サイクルロードレース最大級のステージレース「グランツール」の1つ、ジロ・デ・イタリア。2025年のジロ・デ・イタリアは、バルカン半島にあるアルバニアで開幕することが主催者RCSスポーツから発表された。5月9日から11日までの3日間、アルバニアのドゥラス、ティラナ、ヴロラで行われ、通常のロードレース2ステージとタイムトライアル1ステージとなる。
意外なグランデパール 過去にはイスラエルや北アイルランドでも開催
イタリア一周レースのジロ・デ・イタリアのスタート地点、通称「グランデパール」は、毎回自転車ファンにとって特別な意味を持つ。 ジロ・デ・イタリアは創成期から50年間、ほぼミラノがグランデパールになることが多かった。1909年に初開催されてから1959年まで、ほぼ毎年ミラノがスタート地となり、一部の例外としてローマ(1911年、1929年)、メッシーナ(1930年)、パレルモ(1949年、1954年)が選ばれた。その後、1960年からはイタリア国内の他地域もスタート地を競うようになり、18のイタリア地域が「グランデパール」の栄誉を手にした。一方で、モリーゼ州とバジリカータ州はまだその機会に恵まれていない。 国外初のスタート地として選ばれたのが、1965年のサンマリノだ。それ以降は1966年にはモナコと続き、さらに1973年にはベルギーのヴェルヴィエでスタートするなど、国境を隣接していない地域へと拡大していく。 ギリシャ・アテネ(1996年)、フランス・ニース(1998年)といった地中海エリア。21世紀になってからはオランダが3度(2002年グローニンゲン、2010年アムステルダム、2016年アペルドールン)スタート地として選ばれたほか、デンマーク・ヘルニング(2012年)や北アイルランド・ベルファスト(2014年)も注目を集めた。特筆すべきは2018年のイスラエル・エルサレム、2022年のハンガリー・ブダペストといった遠隔地でのスタートで、ジロ・デ・イタリアがイタリア一周レースでありながら国際的な大会になっている。
アルバニアで迎える3つのステージ
5月9日から11日までの3日間、史上初めてアルバニアからスタートする。アルバニアはイタリアから東へアドリア海を挟んだ対岸、バルカン半島にある。ドゥラス、そして首都ティラナ、ヴロラの3都市がコースとなる。2つのロードステージは、スピード勝負のタイムトライアルが予定されており、各ステージが異なる魅力を持つ。 PHOTO: RCS
Bicycle Club編集部