阪神・秋山 引退発表後初登板でファーム通算1000投球回 「いつもと違う感情。楽しくやれたかな」
「ウエスタン、広島5-4阪神」(20日、由宇球場) 常に温かい声援が飛んでいた。阪神・秋山拓巳投手が引退発表後初登板し、残り2回1/3に迫っていたファーム通算1000イニングを達成。「いつもと違う感情ではありましたけど。楽しくやれたかな」と、最後の遠征での3イニングを振り返った。 【写真】ファーム通算1000イニングを達成 ファンの声援に帽子を取って応える秋山 「今日最後のイニングか」と感慨深い思いでマウンドに。初回先頭に安打を許すも、後続は二ゴロ併殺と左飛で無失点に抑えた。二回は無安打で、三回は先頭から2連打されたが、野口の好守にも助けられ1000イニング目を達成した。 「まさか守備が下手くそな野口に」と冗談交じりに笑顔を浮かべ「うれしかった」と目尻を下げた。三回、最後の打者は投ゴロで自ら一塁ベースを踏み3回3安打無失点。観客の「ありがとう」の声に応えながら、笑顔でベンチに下がった。 球場に着いた際には、広島のコーチ陣らにねぎらいの言葉をもらい「その時ちょっとやばかった」と感極まりそうになる瞬間もあった。それでも試合前練習から登板まで、いつも通りの姿勢で臨んだ。 24日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)がラスト登板。「どういう感情になるか」とさまざまな思いを巡らせて次戦を見据えた。最後まで秋山らしく腕を振る。