今永昇太、日本人左腕最多15勝もナ・リーグ新人王最終候補入り逃す 怪物スキーンズら歴史的ハイレベル
米大リーグ機構(MLB)は11日(日本時間12日)、全米野球記者協会(BBWAA)会員の投票による今季の各賞の最終候補3人を発表し、カブス・今永昇太投手(31)はナ・リーグ新人王の候補に入れなかった。P・スキーンズ(パイレーツ)、J・メリル(パドレス)、J・チョウリオ(ブルワーズ)が残った。 【写真】ハイレベル!ナ・リーグ新人王最終候補入りの3人 昨オフ、DeNAからポスティングシステムを利用し、4年総額5300万ドル(約77億4000万円=当時のレート)で入団した今永はルーキーイヤーから実力を発揮。開幕9試合で防御率0・84の歴史的スタートを切ると、オールスターにも選ばれ、新人の日本人投手では1995年の野茂英雄(ドジャース)以来2人目の登板も果たした。昨年の千賀滉大(メッツ)に続き、メジャー1年目では日本人9人目の2ケタ勝利をつかむどころか、最後も自身6連勝で日本人左腕としては02年の石井一久(ドジャース)を超えて歴代単独トップとなる15勝を挙げた。 コーヒーの注文時に使用する「マイク今永2世」の“コーヒーネーム”や、裸の上半身に1人1文字ずつ「SHOTA!」とペイントして応援する熱狂的な男性ファン6人組が現れるなど成績以外の部分でも現地の人気を集めた左腕。29試合で15勝3敗、防御率2・91と立派な成績を残した。 しかし、今季のナ・リーグ新人王争いは歴史的なハイレベルとなった。23年ドラフト全体1位の怪物新人・スキーンズは1年目からオールスターの先発マウンドに上がり、23試合で11勝(3敗)、防御率1・96だった。メリルも新人ながら後半戦に快進撃を見せたパドレス打線をけん引。156試合で打率2割9分2厘、24本塁打、90打点をマークした。20歳のチョウリオは148試合で打率2割7分5厘、21本塁打、79打点。22盗塁と史上最年少の「20―20」を達成し、メジャーデビュー前に結んだ10年最大1億3000万ドル(約191億円=当時のレート)の大型契約の価値を証明した。
報知新聞社