マインドフルネスを体験する宿 鎌倉で東京で、茶道・座禅・たき火で集中
■「焚き火&禅リトリート」は企業研修にも
自然の豊かさや尊さを味わいながら心を整えたい人におすすめなのが、自然体験やファシリテーション講座を提供する「ビーネイチャースクール」(東京・世田谷)との提携プログラム「焚き火&禅リトリート」。参加者は寺院の裏山で自ら薪を集めて一人でたき火をし、内側と静かに向き合う時間を過ごす。その後、おのおのの火を集めて参加者全員で大きなたき火を囲みながら対話をするというのが主な内容。 体験者からは「自分を見つめ直すことができ、感謝の思いが強くなった」「これからどんな方向に進めべきかが見えてきた」などの声も。企業研修やチームビルディングなどに活用する人も多いという。 これらのプログラムはいずれも予約制だが、作務はいつでも体験可能。禅の世界において作務はいわば「動く瞑想」であり、座禅とともに大切にされているものだ。自然に恵まれた環境で無心に作務に取り組んだあとは、頭も心もすっきりと晴れているに違いない。 今回紹介した「kishi-ke」「泰全」とも、喧騒から離れてすがすがしい空気を味わえる非日常のスポットでありながら、都心から約1時間というアクセスのよさも魅力。自分自身のための時間を味わいに、ぜひ出かけてみてはいかがだろうか。 文:志村香織(ライフスタイルエディター&ライター、カラーセラピスト)
志村香織
『mcシスター』『エル・ジャポン』などの編集部を経て独立。ウェルビーイング(心身の健康や幸福)をテーマに執筆や編集ディレクションを行う一方、オーラソーマやカードリーディングなどの個人セッションを提供するサロン「drop’dee」を主宰。色彩心理に関する執筆や講演も。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。