明石商の宮城光伸・三塁手（２年）＝明石商で、韓光勲撮影

　◇パンチ力ある打撃　宮城光伸選手（２年） 　高校球児だった父の影響で、小学２年で野球を始めた。「憧れの甲子園に出たい」と、強豪校への階段を上っていた明石商の門をたたいた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 　前年チームではベンチ入りを果たせず、スタンドから春夏連続の甲子園４強を見守った。新チームでは二塁手として秋の県大会と近畿大会の全試合に出場。その後、狭間善徳監督から「ダッシュ力があるから」と三塁手への転向を勧められた。「試合に出られるならどこでも」とすぐに受け入れ、冬は猛練習に励んだ。「飛んでくる打球が速くて難しい」と話すが、今では難なく打球をさばく。 　身長は１６８センチと小柄だが、広角へライナーを飛ばすパンチ力が魅力だ。長打力が買われ、近畿大会では５番に座った。秋の通算打率は３割を超え、二塁打はチーム最多の４本。打点はチーム２位の６を稼いだ。 　「センバツでは犠飛やスクイズなどで後ろにつなぎたい」とチーム打撃で勝利に貢献するつもりだ。 　＜１＞１６８センチ、６４キロ＜２＞右投げ左打ち＜３＞大阪府摂津・摂津五中＜４＞スポーツ＜５＞好き＝から揚げ、嫌い＝――＜６＞―― 　◇攻守に非凡さ見せ　井上隼斗選手（２年）＝副主将 　明石商を進学先に選んだ決め手は「ノック練習の時間が長いこと」。時には２時間にも及ぶ守備練習で「自分を高めたいと思った」と語る。 　２０１９年夏の甲子園は背番号１７でベンチ入りした。しかし、出場は準決勝の大阪・履正社戦のみ。しかも途中出場だった。「自分の実力だから仕方ない。夏はレベルの高さを感じた」と振り返る。 　新チームでは遊撃手でレギュラーに定着した。華麗なグラブさばきと素早く確実な送球は、チーム全員のお手本となっている。 　打撃でも非凡さを見せる。１９年秋の通算打率は３割５分。県大会は５番に座り、神戸国際大付との準決勝では二回に右越えソロを放った。近畿大会からは、小技と長打力を兼ね備えた２番打者として打線を支える。 　「中森（俊介投手）はどんどん打たせて取ってほしい。小さい頃から憧れていた甲子園で活躍したい」。明石商が掲げる「守り勝つ野球」の中心で、背番号６が躍動する。 　＜１＞１６７センチ、６７キロ＜２＞右投げ左打ち＜３＞堺・鳳中＜４＞音楽鑑賞＜５＞好き＝焼き肉、嫌い＝レバー＜６＞源田壮亮内野手（西武） ……………………………………………………………………………………………………… 　【メモの見方】＜１＞身長・体重＜２＞投・打＜３＞出身中学＜４＞趣味＜５＞食べ物の好き嫌い＜６＞目標の選手 〔神戸版〕