第161回直木賞受賞会見(全文)大島真寿美さん「これからも淡々と書いていく」
今後どう書いていきたいか
毎日新聞:毎日新聞の内藤です。おめでとうございます。これまでどんなふうに小説を書いてきて、この受賞を経て、どんなふうに書いていこうと思っておられますか。 大島:え? 毎日新聞:これまでどんなふうに、じゃあ小説に取り組み、その姿勢がこの受賞で変わるかどうか、同じようにやっていきたいなら同じようにやっていきたいというのでも構わないんですけれど。 大島:ただ淡々と書いてきているので、これからも淡々と書いていくだろうなと思います。 毎日新聞:何か書きたいテーマとかは、ずっとおありなんですか。 大島:またちょっとこの「渦」の、この道頓堀をもうちょっと書きたいなっていうのは思っています。 毎日新聞:歴史とか時代物としてってことですか。 大島:いや、もうこの世界、「渦」。なんて言えばいいんだっけ。 女性:【********* 00:03:51】。 大島:え? 女性:【********* 00:03:52】。 大島:いや、たぶんそれはまだ。浄瑠璃のこの世界を。 司会:ありがとうございます。それでは、【*********** 00:04:15】。男性の方にお願いします。
テーマを見つけたときの思いは?
NHK:NHKの記者の【カワイ 00:04:23】と申します。今まさにおっしゃいましたけど、今回の小説が浄瑠璃の世界を描いていて、人形浄瑠璃の世界をご自身が小説で描こうと思った、きっと何かテーマとしてすごくほれ込んだんだと思うんですけれども、どんな思いで、このテーマを見つけたとき、もしくは書いていく上でとか、どんな強い思いがあったのかということを聞かせていただけますでしょうか。 大島:浄瑠璃に行き当たったのは、浄瑠璃っていうか文楽に行き当たったのは本当に『妹背山婦女庭訓』を書こうと、これで何か書けるって思って進んで行った先に、文楽があり、浄瑠璃の近松半二がいたっていう感じです。 司会:どうぞ。 NHK:大丈夫です。【******** 00:05:16】。 司会:じゃあお隣の。