能登半島地震で被害、復興途上に再び避難迫られる…石川
日テレNEWS NNN
石川県では能登地方を中心に猛烈な雨が降り、川の氾濫や土砂崩れなどの被害が相次いでいます。気象庁は能登地方の3つの市や町に大雨特別警報を発表して最大級の警戒を呼びかけています。今回、大雨特別警報が出されたのは、能登半島地震で大きな被害を受けた地域です。震災から復興の途上にある人たちが、大雨で再び避難を迫られています。 ◇ 21日午前11時過ぎに撮影された、石川・輪島市の鳳至川の映像では、川と道路の境目が分からないほど増水しています。 視界がかすむほどの激しい雨に見舞われた輪島市。気象庁は21日午前11時前に大雨特別警報を発表しました。市内の商業施設には続々と住民が避難してきます。しかし、商業施設の入り口も浸水しました。 今年1月に起きた能登半島地震の被災者が暮らす仮設住宅の周辺も浸水しました。住民が腰の下辺りまで水につかりながら避難します。隣接した病院にはおよそ200人が避難しました。 避難してきた人「仮設住宅あたったと思ったら、こういうことになるとは夢にも思わんかった。もう着の身着のままよ。(Q:このような雨の経験は?)ないないないない!」 備蓄の食事は2日分ほどあるものの、避難者が多いため足りるかどうか分からないといいます。 記者(21日午後0時半頃)「こちらは輪島市三井町です。あちらでは山の斜面が崩れ落ち、川は溢れています」 土砂崩れが発生した輪島市三井町では、被災住民の憩いの場になっていたという飲食店も浸水の被害を受けました。 飲食店店主「やっと普通の日常に戻ったと思った時にこんなになってしまって。仕方ないですよ。天災に勝てない」 国土交通省は能登地方の少なくとも12の川で氾濫が確認されたと発表していて、今後の雨の降り方に厳重に警戒するよう呼びかけています。