「家事バトル」を防ぐには?漫画家が語る、いい夫婦と家事の関係「これだけは許せないこと」
同居したカップルや結婚した夫婦の間で多く喧嘩のタネになるのが「家事の分担」。 ひうらさとるさんの『西園寺さんは家事をしない』(講談社)は、家事にフォーカスを当てたストーリーで、多くの女性の共感を呼んでいる話題作。7月クールにて松本若菜さん、松村北斗さん出演のドラマ化も発表されたばかりだ。 【マンガ】松本若菜・松村北斗でドラマ化!『西園寺さんは家事をしない』無料試し読み 主人公は38歳で自由なひとり暮らしを満喫している、家事アプリ会社社員の西園寺一妃。信念を持って「家事をしない」生活を送っていたが、ひょんなことからシリコンバレー帰りのエンジニア・楠見と、彼の娘・ルカと“偽家族”として暮らすことになり、家事だけでなく、自身の生き方とも向き合わざるを得なくなっていく。 家事とはいったい何なのか。そして共同生活における家事分担とはーー。 そのひうらさんと、『1122』(講談社)にて夫婦と性の問題について描いている渡辺ペコさん対談は「いい夫婦とはなにか」がテーマ。『1122 いいふうふ』は6月14日よりドラマ配信となっており、奇しくも「家族」や「夫婦」を考えさせられる2作品が時期をほぼ同じくして実写映像化される。 対談第1回では、『1122』のいちことおとやん夫婦のエピソードを中心に「いい夫婦とセックス」に語っていただいた。 第2回ではそれぞれのご夫婦の中で具体的なエピソードが次々と……。
30代OLとの会話がかみ合わない
渡辺 ひうらさんが『西園寺さんは家事をしない』を描こうと思われたきっかけは何だったのでしょう? ひうら この作品は、最初に担当編集者さんが「これを漫画化しませんか?」と時短家事のハウツー本を送ってきてくれたんです。でもそういう情報ってネットにもたくさん出ているし私自身にもアイデアがあったので、どうせならカタログ的なものじゃなくストーリーにしようと。そこで「アプリ会社に勤めている女性」を主人公に想定して、クックパッドさんに取材に行ったんです。 渡辺 おおー、クックパッド! だからロジカルクッキングなんですね! ひうら そこで30代の女性社員さんたちに話をお聞きしたんですが、50代の男性編集長、50代の私というバブル世代2人と彼女たちの会話が、全然かみ合わないんですよ。私が「こういう話にしようと思ってるんですけど」と言っても、「……はて?」みたいな(笑)。 ひうら 最初はアプリの取材をしていたんですけど、途中でふと「OLが出てくるゴールデンタイムのトレンディドラマを観て、『違うな』と思うことってあります?」と尋ねたら、「部屋が広くないですか?」って。 渡辺 ああ~、それ大事ですね!