西武・平良は「中継ぎ」を受け入れたが… 救援投手から噴き出る「もっと評価してほしい」との声
西武の平良海馬(25)が今オフの1度目の契約更改で起用法を巡って保留し、12月13日の2度目の契約交渉でサインをした。球団は救援で起用する方針を示したが、平良は先発のほうがチームに貢献できると主張し、双方の言い分は平行線をたどっていた。13日の契約更改後に会見した平良は、「ざっくりいうと条件が良かった」と発言。金額の上積みがあったため、救援登板を受け入れたことを明かした。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら 平良は2019年に1軍昇格後、中継ぎや抑えの役割を果たしてきたが、先発への思いが強く、22年オフの契約交渉で先発転向を直訴して先発を勝ち取った経緯がある。再び中継ぎに転向することには抵抗が大きかったはずだ。 「西武は先発のコマがそろっているが、救援陣が不安定です。球団フロントやベンチとしては救援として実績十分の平良に『勝利の方程式』として稼働してもらいたい思いが強いのでしょう。ただ、平良としてみれば先発転向して昨年11勝を挙げて結果を出しています。今年はチームの事情で故障明けから救援に配置転換されましたが、先発への思いは強い。メジャー挑戦を目指していますし、将来を考えた時に先発で活躍したい思いが強いでしょう」(スポーツ紙デスク) ■「ブルペンで肩を何度作っても年俸に反映されない」 平良だけでなく中継ぎ投手からは、先発転向を求めたり、中継ぎの待遇見直しを求めたりする声がたびたびあがっている。このオフ、救援陣の待遇改善を球団に訴えたのは、同じ西武の佐藤隼輔(24)だった。 佐藤は今季45試合の救援登板で2勝1敗17ホールド、防御率1.69をマーク。最下位に低迷するチームにあってブルペン陣を支えた。佐藤は契約更改交渉の席で、ブルペンの準備についての査定を大きく変更するよう求めたという。 西武の別のリリーバーは「佐藤の主張はブルペン陣の総意です」と強調する。 「ブルペンで肩を何度作っても試合に登板しなければ、年俸に反映されない。こういった扱いをされるとモチベーションを上げるのが厳しい。肩、肘は消耗品ですし、いつ故障で投げられなくなるか分からない。年俸も先発陣と比べて格差を感じますし、もう少し評価してほしいです」