西武・平良は「中継ぎ」を受け入れたが… 救援投手から噴き出る「もっと評価してほしい」との声
■外国人の抑えには年俸10億円も 救援陣の中でも抑えを務める助っ人外国人は市場価値が高い。ソフトバンクのロベルト・オスナ(29)は昨オフに4年推定総額40億円の大型契約を結んでいる。推定年俸10億円はNPB史上最高年俸だ。今季限りで中日と3年契約が切れたライデル・マルティネス(28)も同一リーグの巨人、DeNAの争奪戦となり、巨人が推定4年総額50億円超の金額で獲得したと報じられた。 現役時代にセットアッパー、抑えを経験したプロ野球OBが強調する。 「野球は9回の1イニングで3つのアウトを取るのが一番難しい。抑えが評価されるのは理解できますが、7、8回を投げるセットアッパーも同じぐらい重要なポジションです。今年の巨人が救援陣を整備してV奪回を飾ったように、現代の野球は中継ぎが生命線です。先発ローテーションで5、6番手の投手が欠けるより、毎日のように登板するセットアッパーが戦線離脱するほうが大きな痛手になります。中継ぎの扱いは以前から不遇と言われ、球団によっては改善されてきていますが、まだまだ正当な評価をされていない投手が多いのが現実です」 肩、肘に負担が掛かるポジションで荒れたマウンドに立ち続ける投手たちがいる。彼らの頑張りを年俸で評価することは、救援陣全体のモチベーションを高めることにつながるはずだ。 (今川秀悟)
今川秀悟