西武・平良は「中継ぎ」を受け入れたが… 救援投手から噴き出る「もっと評価してほしい」との声
佐藤は昨年も47試合登板。今オフの契約更改では、1300万円増の推定年俸4300万円でサインしたが、この評価をどう捉えるか。先発陣を見ると、今井達也(26)は10勝8敗、防御率2.34で最多奪三振のタイトルを獲得し、1億円増の推定年俸1億8000万円。隅田知一郎(25)はリーグ2位の179回1/3を投げて9勝10敗、防御率2.76で、5000万円増の推定年俸9000万円。ルーキーで10勝6敗と2ケタ勝利を挙げて新人王を獲得した武内夏暉(23)は2900万円増の推定年俸4500万円でサインした。最下位に低迷したチームだが、先発陣には2倍を超える年俸アップが提示されている。 ■侍ジャパンの守護神も「億」には届かず 救援陣への厳しい査定が話題になったのは、西武だけではない。巨人・大勢(25)は3400万円増の年俸9000万円でサイン。プロ3年目の今季は43試合登板で1勝2敗29セーブ、防御率0.88と驚異的な安定感で4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。国際大会「プレミア12」でも侍ジャパンで抑えを務めた。 スポーツ紙記者がこう指摘する。 「右肩の違和感で5月から2カ月弱戦列を離れ、シーズンを通じて稼働しなかった点はマイナスですが、1年目から抑えで頑張っています。リーグ優勝しましたし、貢献度の高さを考えたら年俸1億円の大台に乗せても良かったのではないでしょうか。推定年俸なので何とも言えないですが、他球団の主力選手にFAの争奪戦で何億円も積むなら、大勢をもっと評価してほしいと思いますね」 阪神・桐敷拓馬(25)は5500万円アップの推定年俸8800万円でサイン。球団は最高級の評価をしたが、年俸1億円に届かなかった。3年目の今季は両リーグトップの70試合に登板し、3勝1敗、防御率1.79。43ホールドポイントで自身初となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。 在阪のテレビ関係者がこう話す。 「今年桐敷がいなかったらどうなっていたか。シーズンの半分は投げていますからね。勝負を左右する拮抗した展開では常にマウンドに上がっていましたし、貢献度はエース級です。リーグ連覇は逃しましたが、年俸が1億円の大台に乗ってももらいすぎとは感じません。FA権を行使して残留を決断した大山悠輔が推定総額17億円プラス出来高の5年契約を結びましたが、チームを支える中継ぎ陣も年俸1億円以上の投手が珍しくない時代になってほしいです」