【警鐘】トランプ氏と中国が手を組む最悪なシナリオも…中国国内で削除された習近平側近による“台湾統一戦略”に関する文章を入手!「新型統一戦争」呼ばれるその緻密な計画とは…?【独自解説】
先日行われた台湾総統選の結果、中国から台湾への圧力が強まるのではないかと懸念されていますが、習近平国家主席のブレーンが書いた一冊の書籍に、台湾統一に関する中国の戦略が記載されていたといいます。その名も「新型統一戦争」。果たしてその驚くべき中身とは?そして、日本にも大きな影響を及ぼす“最悪なシナリオ”とは?「台湾有事は日本有事」と警鐘を鳴らす米中関係のスペシャリスト、キヤノングローバル戦略研究所・主任研究員の峯村健司氏が現地・台湾から解説します。
「人口ベースにすると世界の半分が選挙をする」 2024年は選挙イヤー 台湾総統選は“反中”が勝利 そして最後に控えるアメリカ…
峯村健司氏は1997年に朝日新聞社に入社、北京特派員・ワシントン特派員・米中関係の編集委員などを歴任し、現在はキヤノングローバル戦略研究所・主任研究員、北海道大学公共政策学研究センター上級研究員をつとめています。多くの論客が“台湾有事”について議論する中、中国の内部文章を含めた資料を読み込み、具体的なシナリオを展開しています。
2024年は選挙イヤーと言われていて、1月・台湾総統選、3月・ロシア大統領選、4月・韓国総選挙、11月・アメリカの大統領選と大きな選挙が控えています。 Q.選挙結果によっては大きく世界が動く年になりそうですね? (キヤノングローバル戦略研究所・主任研究員 峯村健司氏) 「そうですね。実は人口ベースにすると世界の半分が選挙をするというとんでもない異例な年です。そうなると、選挙のない国が有利になるかもしれません」
先日行われた台湾総統選ですが、約40%の支持を得て当選したのは与党・民進党の頼清徳氏です。頼氏は中国と距離を置いてアメリカとの関係を重視する立場です。そこから僅か7%差で敗れたのが最大野党・国民党の候友宜氏で、中国との緊張緩和を主張していて親中派が支持しています。躍進したのが支持率約26%の野党・民衆党の柯文哲氏で、アメリカと中国との中立の架け橋になると主張しています。
Q. 与党民進党の頼清徳氏は勝ちましたが、“笑顔なき当選”といわれてますよね? (峯村氏) 「頼清徳氏の幹部たちと昼食を食べたのですが、『おめでとう』と言ってもかなり渋い顔をしていました。史上2番目に低い得票率でしたし、日本の国会にあたる立法院でも多数を取れずねじれ状態になるということで、『今後厳しい』というのがすごく会話の中でも出ていました」 Q.立法院がねじれているということは、民衆党の柯文哲氏をどれだけ取り込めるかというのが議会運営のキーポイントになるのでしょうか? (峯村氏) 「民進党は柯文哲氏を取り込もうと一生懸命工作をしているのですが、柯文哲氏は“台湾のトランプ”ともいわれるかなり独特の人なので、うまく取り込めるかは微妙な情勢なようです」
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