サッカーU-23日本代表と対戦。U-23イスラエル代表の要注意人物とは? フル代表でも不動!?両足使いの天才【パリ五輪】
パリ五輪(パリオリンピック)・男子サッカー競技のグループリーグD第3節、サッカーU-23日本代表対U-23イスラエル代表が現地時間30日にスタッド・ドゥ・ラ・ボージョワールで行われる。すでに準々決勝進出を決めている日本にとって、警戒するべきイスラエルの選手は誰になるのだろうか。 【画像】U-23日本代表、U-23イスラエル戦の予想フォーメーションはこちら ほとんどの招集メンバーが国内リーグでプレーしており、謎に包まれているU-23イスラエル代表。その中で最も気を付けなければいけない選手は、弱冠20歳で背番号10を背負う、MFオスカー・グルークだ。 母国クラブのマッカビ・テルアビブの下部組織出身のグルークは、2021/22シーズンに17歳でトップチームデビューを果たす。翌シーズン前半戦までに公式戦34試合に出場して9ゴールという結果を残すと、2023年1月、その才能に魅了されたオーストリアの強豪ザルツブルクが700万ユーロ(約11.2億円)の移籍金で獲得。2023/24シーズンは欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)グループG第3節のインテル戦での同点弾など(試合は1-2で敗戦)、公式戦40試合で9ゴール13アシストを積み上げた。 これだけの才能をイスラエル代表が放っておくわけもなく、移籍前の2022年11月18日に行われたザンビア代表との国際親善試合でフル代表デビューを飾っている。21日のキプロス代表戦で初ゴールを決めると、翌年のEURO2024(ユーロ2024)予選10試合のうち9試合に出場するなど、地位を確立しつつある。 ハイライトは第5節のルーマニア代表戦で、1点を追う状況下、バイタルエリアの少し手前に落ちてボールを受けたグルークは、じわじわとペナルティエリア付近までボールを運ぶと、ほとんどシュートコースが無い中左足を一閃。チームに貴重な勝ち点1をもたらすゴラッソを決めて見せた。 股抜きやワンタッチで相手を引きはがす推進力溢れるドリブル、好位置にいる味方を見逃さない視野の広さ、質の高いトラップと絶品パス、そして高精度のシュート、特に右足でのコントロールショット…両足で自在にボールを操り、天性の攻撃センスを有するグルークの長所を挙げるとキリがない。無闇に飛び込めばかわされてしまうが、かといって距離をとると一瞬でチャンスを創出されてしまう。難しい対応が求められる選手だが、U-23日本代表は組織的な守備で対抗し、“完封”しなければならない。
フットボールチャンネル編集部