実感。ランニングは胃を強くする!?【50代。乳がんサバイバーになりました】
いつの間にか食べられるようになったわけ
今では、走った後はちゃんとおなかが空きます。特に消化の良いものでなくても、しっかり食べられます。エイドなどで配ってくれる食べ物も、以前は後半はまず口にできなかったのですが、今はむしろ低血糖になることを避けるために、食べ過ぎには気を付けますがおいしくいただいています。 NYマラソンの後は、直後にステーキも食べましたし、さすがにシカゴマラソン直後の(スポンサーメーカー提供のビール)500ml缶を一気はきつかったですが、普通に飲めます。 ※OurAge連載『50代。乳がんサバイバーになりました。〈第72回〉出発前にコロナ感染!? シカゴマラソン2024を走ってきました:アボット・ワールドマラソンメジャーズを走ろう(その4)』参照。
これがNYで食べたTボーンステーキ。シェア前提ですがそれでも巨大! これはやっぱり、ランニングを続けていたから身体が慣れたのではないかと思うのです。 そもそもランニングした後にご飯が食べられなくなったり、空腹感がなくなったりするのは、胃をはじめとする内臓が揺れ続けてしまうことや、運動時の熱のコントロールに血がとられて足りなくなるかららしいです。 頻繁に走っていると、最初は筋肉痛のひどかった脚がだんだん大丈夫になってきます。最初は3km走るだけでひいひいだったのが、脚が鍛えられて筋肉がついて、長い距離走っても平気になるのです(筋肉痛がなくなるわけではありませんが)。最初はすぐに心拍数があがってはあはあしていても、徐々に慣れて少しずつスピードがあげられるようにもなります。 同じように、胃も揺れたり血が少なかったりする状態にだんだん慣れてきたのかな、と思うのです。 ちなみに、ちょっと調べてみたら、安静時には体内の40%程の血液が内臓全体に流れているのに、マラソンなどの運動時はそれが5%程度まで落ちるらしいです。びっくり。
トレラン(トレイルランニング)レースのエイドの様子。長距離を走るときにはやはりこれくらいの補給が必要なんですね。 もちろん、最初からがんがん食べられる人もいますし、個人差はあると思うのですが、少なくとも私は朝起きておなかが空いたな、と普通に思うようになりました。ランニングが日常の生活なので、身体も頑張ってエネルギーを取り込んでおこうと思うのかもしれません。だから痩せないのかもしれませんが、元気であることは事実です。 歳をとると、食事の量が減るといいますよね。お肉とか脂っこいものも食べられなくなるとか聞きますが、もしかしたらそういう意味でも運動は長生きの秘訣なのかも、なんて思っているのです。
文/hijiri 都内在住の50代会社員。2019年5月に乳がんと診断される。仕事を続けながら同年10月までに3回にわたる手術を経て、2020年1月に放射線治療が終了。現在は、10年間にわたるホルモン療法薬の服薬を継続、年に一度の検診で経過観察中。放射線治療中も継続したランニングの趣味が高じて、ランニングアドバイザー、スポーツ医学検定2級、ナヴィゲーションスキル ゴールドレベル等の資格を持つ。「琉球茶道ぶくぶく茶」東京分室主催。2019年よりOurAgeにて連載「50代。乳がんサバイバーになりました。」を執筆中