“当たり障りのないお母さん”から別人に大変身。「おしゃれが楽しくない」を脱出した40代女性に“秘訣”を聞いてみた
周りから浮いた格好をした場合、起こりうる最悪な状況って何?
――ファッションマインドコンサルとしては、どのようにアドバイスをされるのでしょうか? marie「職場などで服装に決まりがある場合は別ですが、例えばママ友の集まりに着ていく服に明確なルールなんてありませんし、年相応の服を着なければいけないという決まりもありません。ほとんどの場合、そうしたルールはやはり思い込みなんです。 そして、その思い込みの多くは『他人の目が気になる』ことからきています。ですので、お客様が『〇〇な服装にしないといけない』とおっしゃったときには、『逆に、その服装をしなかったら何が起きると思いますか?』と聞くようにしています。例えば、『ママ友の集まりで浮かない服装にしないといけない』とおっしゃる方には、『逆に、浮いた服装をするとどうなると思いますか?』と尋ねます。 お客様が『しなきゃいけない』と感じる理由や、そのルールを守らなかったときに起こりうる怖いことについて、徹底的にお聞きするんです」 ――たしかに、どんなことが起きるのか気になりますね……。
他人にどう思われても、自分の人生に大きな影響はない
marie「皆さん最初は『陰口を言われるかも』『ママ友に悪い印象を持たれるかも』といった返答をされます。そこでさらに、『具体的に誰の目が気になりますか?』と聞くと、多くの方は仲良しのママ友ではなく、挨拶程度の関係のママが気になるとおっしゃいます。『あの人、あんな格好してどうしたの? って引かれたらどうしよう』と感じるようです。 さらに、『そうなったら、どうなるんですか?』と続けて尋ねます。例えば、そのママに嫌われて、話をしてくれなくなるかもしれない。でも、そうなったときにあなたの人生にどんな影響があるのか? とお聞きすると、皆さんしばらく考えて『何も起きないかも……』『意外と大したことじゃない』と気づかれるんです(笑)。最終的に、そこまで大切ではない人にどう思われても自分の人生に大きな影響はない、という話に落ち着きます。 私自身も他人の目を気にして服を選んでいた時期があったので、この気持ちはすごく分かります。でも、具体的に想像してみることで、思い込みが実際には意味のないものだと気づいてもらえます」