【ONE】闘魂ハチマキの手塚裕之とフィティケフが計量パス、ハガティーとスーパーレックがバチバチの視殺戦、ハリソンvs.セクサン、ンサンvs.無敗エルドアン、リネカーのOFGムエタイ戦、エイドリアン・リー2戦目も=9月7日(土)朝
2024年9月6日(日本時間7日)に米国コロラド州デンバーで開催され『ONE 168: Denver』(U-NEXT配信)の計量およびハイドレーションテストが5日(同6日)同地にて行われた。 【写真】当初はライト級戦のはずがルオトロの欠場でフライ級戦になったマイキーは不憫な計量ミスで王座剥奪に メインイベントの「ONEバンタム級ムエタイ世界選手権試合 3分5R」は両者ともに計量とハイドレーションテストをパス。 ▼ONEバンタム級ムエタイ世界選手権試合 3分5R ジョナサン・ハガティー(英国)144.75 lbs, 1.0074 スーパーレック・キアトモー9(タイ)144.25 lbs, 1.0099 スーパーレックはONEフライ級キックボクシング世界王者。2024年1月の日本大会で武尊(team VASILEUS)と対戦し、大激闘の末に判定で競り勝った。今回は階級を上げて、ムエタイの王座獲得に挑む。 対するハガティーはONEバンタム級キック&ムエタイの同時2冠世界王者。今回のムエタイ世界王座は2023年4月のタイトル戦で、1R KO勝ちし、当時絶対王者と言われたノンオーから奪ったもの。2024年2月にはフェリペ・ロボをKOで下し初防衛に成功している。 両者はONE Championship参戦以前の2018年10月の英国『YOKKAO31』で対戦しており、その時はスーパーレックがヒジ打ちで左目尻にカットを奪ってドクターストップのTKO勝利。しかしこのストップ決着に、傷口はさほど深くないと納得いかない観客からブーイングが上がっている。 前回はリングでボクシンググローブのムエタイ戦だったが、今回はケージで米国デンバーで、オープンフィンガーグローブのONEムエタイルールでの再戦となる。両者にどう影響するか。 ▼ONE世界ライト級→フライ級サブミッショングラップリング選手権試合? 10分1R マイキー・ムスメシ(米国)142ポンド/1.0310 ※計量ミス ベベト・オリヴェイラ(ブラジル)135ポンド/1.0176 ※ケイド・ルオトロ(米国)は怪我で欠場 ケイド・ルオトロは怪我で欠場で、マイキー・ムスメシとのライト級グラップリング王座戦は中止に。ケイドの代わりに、ムンジアル2024『ワールズ』黒帯ルースター級優勝のベベット・オリヴェイラ(GFチーム)がムスメシの対戦相手となったが、当初のライト級試合から急遽フライ級試合となり、ムスメシが計量&ハイドレーションテストをパスできず、不幸にも王座剥奪となった。 両者は2021年のIBJJF世界選手権準々決勝で対戦。マイキーがベベットをアンクルロックに極めている。今回の再戦では、フライ級戦からキャッチウェイト戦で交渉中だ。 ▼ONEムエタイ キャッチウェイト(140lbs)3分3R リアム・ハリソン(英国)140.00 lbs/1.0091 セクサン・オー・クワンムアン(タイ)139.00 lbs/1.0053 ハリソンは、ONEでは2018年12月の初登場以来、ペットモラコット、ロートレックに連敗を喫したが、モハメド・ビン・マムード、ムアンタイに連続KO勝ちして2022年6月に当時のONEムエタイ世界バンタム級王者ノンオーに挑戦したが、1RにカーフキックでKOされて王座奪取ならず。6月に北野克樹との試合が北野の計量ミスで試合中止となっている。 セクサンは、キャリア201勝を誇るレジェンド。ラジャダムナンスタジアム王者で、2023年1月にONEフライデーファイツに参戦。怒涛の6連勝でONE本契約を獲得したが、2024年4月に麻火佑太郎に判定負け。直近15カ月での戦績は8勝1敗と好戦績を残しており、レジェンド復活なるか。 両者は140ポンドのキャッチウェイトムエタイで対戦する。 ▼ONEミドル級→キャッチウェイト 213.75lbs(96.95kg)5分3R アウンラ・ンサン(米国)210.00 lbs/1.0107 シャミル・エルドアン(トルコ)213.75 lbs/1.0040 元ONE2階級王者のアウンラ・ンサンと、トルコの9戦無敗のシャミル・エルドアンが激突。 ンサンは、2022年2月にビタリー・ビグダシュに判定負けも、現在3連勝中。岡見勇信、ジルベルト・ガルバォンを連続初回TKOに下すと、2023年5月の前戦で中国のファン・ロンを2R ニンジャチョークで極めている。 エルドアンは、9戦無敗。2023年6月の前戦でONEデビューし、連戦のファン・ロンを2R、左三日月蹴りでKOに下している。 計量は、ンサンとシャミル・エルドアンの両者が指定された時間内に体重測定およびハイドレーションテストを行わなかったため、試合は213.75ポンドのキャッチウェイト戦で行われる。 ▼ONEムエタイ バンタム級 3分3R ジョン・リネカー(ブラジル)144.50 lbs/1.0191 エイサー・テン・パウ(米国)144.50 lbs/1.0107 元UFCで元ONE世界バンタム級王者のリネカーが、OFGのONEムエタイ戦に挑む。リネカーは2023年2月のファブリシオ・アンドラージとの再戦で4R TKO負け後、キム・ジェウォン、ステファン・ロマンに連勝も、2024年1月の前戦で青木真也に1R 一本負け。 “The American Ninja”エイサー・テン・パウは、ONEデビュー戦こそメディ・ザトゥーに初回TKO負けも、ONEムエタイで2連勝中。ハン・ズーハオ、ランボーレック・チョー・アッジャラブーンをいずれも3R KO・TKOに下している。2021年9月にはMMAも戦い『Titan FC 72』で初回TKO勝ち。 ▼ONEアトム級 5分3R アリース・アンダーソン(米国)114.50 lbs/1.0180 ビクトリア・ソウザ(ブラジル)113.00 lbs/1.0070 アンダーソンは、Invicta FCからONE入り。ONEデビュー戦で平田樹に判定負け後、アシャ・ロカに三角絞めで一本勝ち。2023年5月の前戦ではスタンプ・フェアテックスに2R レバーキックでKO負けを喫しており、母国での再起戦となる。 ソウザは、ONE2勝2敗。ビクトリア・リーとノエル・グランジャンに敗れるも、リンダ・ダローに判定勝ち。2024年6月の前戦では平田樹をギロチンチョークで失神させての一本勝ち。 ▼ONEウェルター級 5分3R 手塚裕之(日本)185.00 lbs/1.0074 イシ・フィティケフ(豪州/トンガ)185.00 lbs/1.0140 “ジャパニーズ・ビースト”こと手塚裕之はMMA14勝4敗。2019年にPANCRASEウェルター級王座を獲得すると、同年10月にONEデビュー。ONEでは、7戦6勝1敗5フィニッシュの戦績を誇る。 2021年11月のアギラン・ターニ戦から、エドソン・マルケスをともに3R TKO後、ジン・テホとアブラーオ・アモリムの両者を1R 腕十字に極め、2024年4月の前戦ではヴァミール・ダ・シウバを2R ノースサウスチョークでフィニュシュと、現在5試合連続フィニュシュ中だ。 対するイシ・フィティケフは、MMA8勝1敗。ニュージーランド生まれ豪州育ちのトンガ人で、ONEで唯一のトンガ人選手だ。ラグビー選手としてのキャリアを経て24歳の時にMMAに転向した。 ブラジリアン柔術から初め、その後ボクシング、キックボクシングへと挑戦し最終的にMMAに移行。現在ブラジリアン柔術茶帯で2つの一本勝ちと4つのKO・TKO勝ちを誇る。2023年4月の前戦では手塚が2R ノースサウスで極めたヴァミール・ダ・シウバを1R、リアネイキドチョークで極めている。 ▼ONEライト級 5分3R エイドリアン・リー(シンガポール/米国)168.00 lbs/ 1.0027 ニコ・コルネホ(米国)168.00 lbs/1.0241 エイドリアン・リーは、元ONE女子アトム級王者アンジェラ・リーを姉に、ONEライト級&ウェルター級の2階級制覇王者クリスチャン・リーを兄に持つ“最強遺伝子”の末っ子。3歳から格闘技を始め、アマチュアMMAでもハワイでベルトを巻いている。 2024年6月の『ONE 167』でアントニオ・マンマレッラに2R リアネイキドチョークに極め、ONEデビュー戦を白星発進。 コルネホはMMA2勝0敗。アマチュアMMAで5勝1分と無敗で、プロではコロラドでの大会で2試合ともTKO勝ち。サウスポー構えのグラップラーでテイクダウンからパウンドで勝利している。 ▼ONEフライ級→キャッチウェイト(142.00 lbs)ムエタイ 3分3R ジョハン・ガザリ(マレーシア/米国)141.50 lbs/1.0214 ホスエ・クルス(メキシコ)142.00 lbs/1.0222→141.50lbs/1.0214 ※クルスが計量ミス。賞金の30%をガザリに没収された。試合は142.00ポンドのキャッチウェイトで行われる。 ▼ONEフライ級→キャッチウェイト(142.00 lbs)ムエタイ 3分3R ショーン・クリマコ(米国)135.00 lbs/1.0103 ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)134.50 lbs/1.0233