ボクシング 中谷潤人、米専門メディアのインタビューで井上尚弥との対戦について「時期は決めていません」
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が米専門メディア「ボクシングシーン」のインタビューに応じ、25日に記事がアップされた。中谷は今年を振り返り、来年の抱負を述べた。さらに、4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=や、WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス(24)=米国=とのビッグマッチについて語った。 【写真】プライベートジェットでサウジアラビアに向かう井上尚弥 まずは今年を振り返り「3試合闘えることは素晴らしいことですし、その中で勝てたことはさらに素晴らしいことです。日本を代表することができ、とても光栄に思っています。日本のファイターが強いことを世界に証明できたことは、間違いなく私の誇りです」と話した。 今年は2月24日に東京・両国国技館で、初防衛を目指していた王者のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。7月20日に両国国技館で、同級1位だったビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちし、初防衛に成功した。10月14日には東京・有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。 次に来年の抱負を「偉大なバンタム級の選手としての地位を確立したいし、できれば階級を上げたいが、私にとっては挑戦の年になるでしょう」と述べた。井上には敬意を示し、「(対戦する)時期は決めていません。来年か、もっと先になるかもしれません。本当に分かりません。でも、楽しみにしています。日本だけでなく、世界でも大きな試合になるでしょう。彼はパウンド・フォー・パウンド(PFP)のトップファイターの一人として評価されており、私も彼をとても尊敬しています。そして、彼の影響を受けているので、私もPFPでのランキングを上げたいと思っています」と語った。 井上に続く日本ボクシング界の次の王になれるかと問われると、「日本には才能のあるボクサーがたくさんいます。スタイルも多種多様ですから、一人が王というわけではありません。しかし、日本のボクシング界全体をより高いレベルに引き上げることができれば、それが私たちの成し遂げたいことだと思います」と答えた。 中谷と同じ帝拳プロモーションがプロモートするロドリゲスとの対戦については「階級が近いので、すべてはタイミング次第です。井上選手とも階級が近いです。私は、どの選手とも闘えるように準備するだけです」と話すに留めた。
プロ戦績は世界3階級制覇王者の中谷が29戦29勝(22KO)、世界4階級制覇王者の井上が28戦28勝(25KO)、世界2階級制覇王者のロドリゲスが21戦21勝(14KO)。