上沢直之がソフトバンク入団会見 古巣からもオファーで「簡単な決断ではなかった」も、決め手は「ホークスさんに心を動かされた」
レッドソックス傘下3AウースターからFAとなっていた上沢直之投手が26日、ソフトバンクの入団会見に臨んだ。 チームカラーである黄色のネクタイを締めて登場した上沢は、フォトセッションで帽子をかぶるまで固い表情だった。 23年までの12年間在籍した日本ハムからもオファーがあった中、「簡単な決断ではなかった」と悩んだことを明かした。それでもソフトバンクに決めた理由については、 「ホークスさんと1度お会いしたときに僕に対する役割であったり、ビジョンであったり、いろいろお話しさせていただいて、ホークスさんに心を動かされたのが一番です」と語った。 ソフトバンクは今オフに先発投手の石川、そして正捕手の甲斐とバッテリーの主力が相次いで流出。そのためNPB通算70勝を挙げている右腕は、先発投手の補強ポイントにマッチしていた。 会見に同席したソフトバンクの三笠杉彦取締役GMは… 「(日本ハム時代)本当にすごく苦しめられ、素晴らしいピッチャーです。我々としてはホークスに来てくれたらローテーションで力を発揮してくれる、そして日本にいた時よりも経験を積んでいると確信をしましたので、積極的に交渉してきました」 と球団として上沢を高く評価し、4年総額10億円プラス出来高払いの大型契約を提示。再び同僚となる有原らとともに先発陣の一角として大きな期待を寄せた。 また会見では、古巣についても質問が及んだ。その際上沢は日本ハムの球団そしてファンに向けてこう述べている。 「ファイターズのみなさまには野球選手として育てていただきました。北海道のファンのみならず鎌ケ谷の時から声をかけていただいて。アメリカに挑戦できたのもファイターズのおかげだと思っています」 しかし、ここからはソフトバンクの一員となる。 三笠GMも「ファイターズのイメージが強いですが、早くホークスに慣れてもらえればと」と語り、上沢自身も「この決断が良かったと思えるように。自分の野球で示せたらと思います」と覚悟を語った。 ファンや球界OBからさまざまな意見が挙がっていた中、それでも下した決断。自身が述べた通り、来季マウンドの上で決断の答えを出す。
まるスポ編集部