【プレミア12】戸郷翔征、24日決勝先発へ ボーク「取られないように」24年ラス投でV導く
侍ジャパン戸郷翔征投手(24)が、大会2連覇を狙う「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の24日の決勝戦(東京ドーム)で先発することが有力となった。1次ラウンド最終戦のドミニカ共和国戦から一夜明けた19日、チームは台湾から成田空港に帰国。前日に今大会初先発で全勝突破に貢献した戸郷が、順当にいけば中5日となる決勝のマウンドに立つとみられる。 台北・桃園空港から帰国した戸郷は「いいピッチングができれば一番」と疲れを見せることなく次を見据えた。前夜は23年WBCを含め、国際試合初先発。雨中の投球に加え、不可解なボークを取られる場面もあり「グラブが動いていた」という説明を受け、国際試合ならではの経験も味わった。「また(審判は)外国の方だと思うので取られないよう注意していきたい」と軌道修正を図る。 慣れ親しんだホームのマウンドに帰ってくる。21日から始まるスーパーラウンドは東京ドームで開催。初戦米国戦から始まり、ベネズエラ戦、台湾戦と続き、上位2チームが決勝戦、下位2チームが3位決定戦に回る。戸郷は今季巨人では東京ドームで12試合に先発し2度の完封を含む5勝を挙げ、防御率1・91と抜群の数字を誇る。24年の最後を締めくくるマウンドを託される可能性は高い。 5連勝を収めた1次ラウンドから中5日の登板間隔を考えると、先発は21日の初戦高橋で始まり、才木、早川の順が見込まれる。開幕戦に先発した井上は第2先発に回る。ドミニカ共和国を11-3でねじ伏せ、国際試合24連勝を収めた試合後、井端監督は「スーパーラウンドも4連戦なので、気持ちを抜ける試合は1つもない。最後の力を振り絞っていけたら」と話した。日本の力を結集し、世界の頂点に立つ。【栗田成芳】