半自動オフサイド導入がシティとアーセナルの差をひっくり返す? 昨季アーセナル戦では疑惑の判定が
ニューカッスルのゴールはオフサイドの可能性
今季から半自動オフサイドテクノロジーが導入されることになったプレミアリーグ。すでにEUROやW杯などでも導入されているが、数秒で選手、ボール、オフサイドラインの完全な3Dレンダリングを行うことができる技術で、主審はこれにより正確なオフサイド判定をより速く下せるようになる。 英『football.london』は、これが昨季王者のマンチェスター・シティと、2位アーセナルの差をひっくり返すことになるかもしれないと綴っている。同メディアが着目しているのは昨季11節のニューカッスル戦だ。64分にジョー・ウィロックが左サイドからクロスを上げると、最後にアンソニー・ゴードンがネットを揺らしてニューカッスルが先制点を奪取。そのまま0-1でアーセナルは敗れた。 一連のプレイでは様々な点が議論の対象となったが、ゴードンの立ち位置はやはりオフサイドだったのではないかとする意見は根強く、同メディアも「その時点で決定的な証拠がなかったが、ゴードンがオフサイドだった可能性は濃厚だった」としている。試合後、アーセナルのミケル・アルテタ監督は判定に激怒した。 VARによる検証が終わるまでかなりの時間を要したが、半自動オフサイドが導入されていればこの試合の結果が変わっていた可能性は否定できない。最終的にシティとアーセナルの差はわずか2ポイントであり、こういったわずかな判定の差でひっくり返っても不思議はないくらいの僅差となっていた。 果たしてテクノロジー導入がタイトルレースに与える影響はいかほどか。新シーズンはいよいよ開幕する。
構成/ザ・ワールド編集部