「ネット銀行」のシェア拡大が続く、取引社数は10年間で5倍増!【帝国データバンク調べ】
ネット銀行の取引社数トップは「楽天銀行」 手数料の安さで「PayPay銀行」も猛追
企業と取引のあるネット銀行のうち、最も多いのは「楽天銀行」(5400社)で、次いで「PayPay銀行」(4319社)、「住信SBIネット銀行」(2552社)、「GMOあおぞらネット銀行」(1688社)の上位4行が取引社数で1千社を超える結果となった。 4割超を占めた楽天銀行に次いで多かった「PayPay銀行」。決済手数料や基本利用料の低さを背景に、多額の融資を必要とせず、決済手段として法人口座が必要な零細企業を中心に、口座開設を進める動きが加速したとみられる。 このように、各行では自社の証券業務や振込手数料の無料・格安化、デジタル給与サービスの提供など、多様な金融サービスを展開。中小企業や新興企業を中心に、水面下で顧客の囲い込みを図っている。
実際に、ネット銀行と取引を行う企業を調べたところ、1万3209社のうち、設立10年未満(2015-24年設立)の企業は51.06%・6744社、うち設立3年未満の割合が10.69%・1412社を占めるなど、業歴の浅い新興企業の占める割合が大きかった。 昨今のネット銀行は、従来の財務諸表に基づく審査を簡略化した人工知能による融資サービスなどを導入。特に大手銀行から資金調達が難しいスタートアップなど、新興企業への取り込みを順調に進めているようだ。 送金などの手数料が安く、融資審査も簡易で早いなど、利便性の高さで台頭するネット銀行。店舗型金融機関に代わる新たな受け皿として、今後さらに存在感を高めていくだろう。 出典元:【株式会社帝国データバンク】 参照元:【日本銀行】
オトナライフ