サポート終了が迫る「Windows 10」--「Linux」と「macOS」のどちらに乗り換えるべき?
Microsoftの「Windows 10」は、2025年10月にサポートが終了する。時の流れは、どんどん速くなっているように思える。あっという間に、Windows 10の更新プログラムを受け取れなくなる日が来るはずだ。 それが憂慮すべきことなのは、なぜなのだろうか。セキュリティに悪影響が及ぶからだ。 読者の皆さんは、セキュリティ更新プログラムを受け取れなくなっても、Windows 10を使い続けたいだろうか。Windows 10は現在でも地球上で最も標的になっているOSの1つである。この質問には、「絶対に使いたくない」と答えなければならない。 だからこそ、代わりのOSを早めに模索する必要がある。もちろん、「Windows 11」にアップグレードしても構わないが、ハードウェアはWindows 11の最小要件を満たしているだろうか。満たしていない場合は、こちらの記事で紹介している回避策を確認してほしい。 しかし、どのみちアップグレードすべきタイミングであるなら、「Linux」や「macOS」など、「Windows」よりも強力かつ安全なOSに乗り換えてみてもいいのではないだろうか。それでは、どちらのOSがあなたに適しているのだろうか。本記事では、それを判断するときに検討すべきいくつかの点を紹介する。 1. コスト 厳密に言えば、macOSは実際には無料である。コストがかかるのはハードウェアだ。Appleのハードウェアの購入を検討したことがある人なら、決して安価ではないことをご存じのはずだ。現在購入できる最も低価格の新しい「M4」搭載「iMac」は1299ドルで、macOSの実行に必要な最低限のスペックを備えている。「MacBook」が欲しい人は、最もローエンドの「MacBook Air」(このモデルも必要最低限のスペックを備えている)に1099ドルを支払うことを覚悟してほしい。 ただし、別の選択肢も検討してほしい。あなたはWindows 10を全く問題なく実行できるコンピューターをすでに所有している。Windowsが問題なく動作するマシンにLinuxをインストールすればどうなるか、想像してみてほしい。しかし、今議論しているのは、性能ではなく価格だ。Linuxは無料である。単一のISOイメージファイルをダウンロードして、Linuxを好きなだけ多くのコンピューターにインストールできる。 結論を言うと、予算に制限がない人は、macOSを選ぼう。予算に制限がある人は、Linuxを選択するといいだろう。 2. ハードウェアの選択 macOS搭載ハードウェアには、iMacと「Mac mini」、MacBookの3つの選択肢がある。Linuxには、非常に多くの選択肢がある。System76やTuxedo Computersといった企業から、Linuxがプリインストールされたコンピューターを購入したり、今使っているマシンにWindows 10経由でLinuxをインストールしたり、Amazonや大型店でマシンを購入してLinuxをインストールしたりできる。AppleのマシンにLinuxをインストールすることも可能だ。 さらに、それらのLinux搭載コンピューター(Appleのマシンは除く)では、いつでもコンポーネントをアップグレードできる。RAMがもっと必要なら、増設することができる。新しいGPUや、より高速なCPUにアップグレードすることも可能だ。 選択の自由を重視する人は、Linuxを選ぼう。Appleのハードウェアが好きな人は、macOSを選ぶといいだろう。