70歳までどうしても働かせたい日本政府…絶望しないために知っておくべき「老後の実態」
仕事の負荷は減り、仕事に満足する
長く働くことに対してネガティブな人もそれなりの数いるだろう。 それでも、仕事の負荷は減り、仕事に満足している人も増えていく。 〈自身の能力に照らして仕事の負荷が適切であると感じる人の割合は20代で54.5%、30代で56.2%、40代で54.3%と横ばいで推移した後、50代前半の60.9%から60代後半で71.0%まで上昇する。 これは仕事の負担が重すぎると考える人の割合が減るからである。仕事の負荷が過大であると回答した人は、40代の31.8%をピークに、70代前半の8.3%の水準まで下がり続ける。〉 〈50代以降、仕事の負荷が低下していくことによって、能力と仕事負荷のバランスが適正化し、多くの人にとって仕事は心地よい水準に調整されていく。 実際に、仕事の満足度と、能力と仕事負荷のバランスとの関係性をみると、その相関関係は非常に強い。バランスが適切だと感じている人ほど、仕事に満足して働けている人が多いのである。〉(『ほんとうの定年後』より) 誰にも正解がわからない人生100年時代。 不安を安心に変えるために、まずはデータから実態をつかんでおきたい。 つづく「多くの人が意外と知らない、ここへきて日本経済に起きていた「大変化」の正体」では、失われた30年を経て日本経済はどう激変したのか、人手不足が何をもたらしているのか、深く掘り下げる。
現代新書編集部