杉浦悠太、日本プロを初出場初優勝! メジャー優勝で5年シード獲得 「賞金王目指します」
男子ゴルフツアーの国内メジャー第2戦、日本プロゴルフ選手権最終日が7日、岐阜県・富士カントリー可児クラブ志野コースで行われ、2打差単独首位から出た22歳の杉浦悠太が3バーディ、3ボギーのイーブンパー72で回り、通算18アンダーで逃げ切った。プロ初優勝が初のメジャー制覇となり、アマチュアで優勝した昨年11月のダンロップフェニックス以来のツアー2勝目。詳細な記録が残っている1985年以降では日本プロ初出場初優勝は史上5人目で、4日間トップを譲らない完全優勝は大会史上9人目(10例目)の快挙となった。最後まで杉浦と激闘を演じた蟬川泰果、67で追い上げた稲森佑貴が1打差の2位を分けた。 杉浦悠太の美しいバンカーショット【連続8コマ】
「泰果さんと最高の舞台で最終日最終組でやらせてもらってよかった」(杉浦)
最終18番、杉浦は奥から1メートルのウィニングパットを慎重に沈めた。 右手でキャップを取り、ギャラリーの拍手を浴びながら晴々とした笑みを浮かべた。死闘を演じた同組の蟬川と軽いハグで健闘を称え合う。スコア提出所に向かう途中では、仲間から手洗いウォーターシャワーの祝福を受け、もう一度心の底から笑った。 優勝決定後すぐに行われたインタビューで熱い思いを口にした。
「長い1日だったんですけど、優勝できて本当にうれしいです。暑いですし、優勝争いのプレッシャーがある中で、苦しかったんですけど、パー5でしっかりバーディを取れたのでよかったです。昨日はご飯を食べているときも、今日のことで頭がいっぱいでした。相手のことは考えないようにやりたかったけど、できなかったです。泰果さんとはアマチュアのときから一緒にゴルフやらせてもらって、最高の舞台で最終日最終組でやらせてもらってよかったです」 優勝争いは蟬川とのマッチプレーの様相となった。2打のリードでスタートしたが、9番でボギーをたたき、10番で蟬川がバーディを奪った時点では1打差に迫られた。12番は両者バーディを奪い、蟬川が16番で2メートルのパーパットを外したところで再び2打差がついた。