「えっ、飛行機に乗る前に体重を申告!?」“日本最南端”の「国内線航路」ってどんな感じ? 15年ぶりに復活した航空路線とは
波照間島へのフライトは週3往復。石垣島からわずか30分で到着
一般人が訪れることができる日本最南端の島といえば波照間島です。 これまでこの島にはフェリーや高速船でのみ行くことができましたが、2024年1月22日、15年2ヶ月ぶりに航空路線が復活。これが名実ともに“日本最南端の国内線航路”となりました。今回はその搭乗体験レポートをお届けします。 【画像】「えぇぇぇぇ!」日本最南端の島へ飛行機で行ける!? 15年ぶりに復活した航空航路を写真で見る(17枚)
この路線を運航するのは、八尾空港(大阪府八尾市)に本社を持つ第一航空。現在、石垣空港を拠点に座席数19人乗りの「バイキング社製DHC-6-400型(通称:ツインオッター)」を使い、波照間と多良間の2路線を運行しています。 今回はこのうち「石垣-波照間」路線に搭乗することにしました。 個人的に波照間島へは2021年5月に高速船を使って訪問しています。この時、波照間空港も行きましたが、航空路線は運休中でターミナルは当然ながらクローズ状態。 しかし、ターミナルは運休中の2015年に建て替えられており、その建屋は小さいながらも、琉球地方ならではの赤瓦を使った雰囲気のある造り。いかに島民が航空路線の復活を望んでいたかがうかがい知れます。 新石垣空港から波照間空港へのフライトは月・水・土の週3往復。フライトスケジュールは、新石垣空港を9時30分に発ち、10時ちょうどに波照間空港着。帰りは11時30分に波照間空港を発って12時ちょうどに新石垣島空港に到着します。ちなみに、石垣-多良間は月・土の週2往復。いずれの路線も不定期航路ということで、予約がない場合は運航中止となるそうです。 第一航空のチェックインカウンターは、新石垣島空港のJALとPeachの間に挟まれるようにありました。 出発が9時30分ということで、チェックインは8時20分~50分の30分間。そのため、東京からの当日入りは不可能で、石垣市内での前泊は必須です。 ただ、那覇からであればJAL601便で8時15分に新石垣空港に到着できるので、時刻通りならギリ間に合います。とはいえ、遅延も考えると前泊した方が安心かもしれません。 ●予約はネットと電話で可能だが、搭乗当日は船が欠航続きで満席! チェックインカウンターに出向いて驚いたのは、この日のフライトがなんと満席だったということ。しかも、その日は予約を裁くために臨時便として午後にもう一便を飛ばすというのです。 普段はなかなか満席にはならないと聞いていたのですが、理由を聞いて納得しました。その週はずっと時化(しけ)が続いていて、波照間島へ行くフェリーがその週はずっと欠航が続いていたのです。 実はこの新石垣島~波照間の航空運賃は、片道1万4000円で子どもが8500円(満3歳以上12歳未満)。島民であれば大人5000円、高校生4200円、障害者4500円、子ども3000円に割り引かれますが、高速船を使えば60-80分の所要時間はかかるものの片道4070円で済み、それと比べればこの空の便は運賃として割高感は否めません。 なので、普通ならほとんどの人が海の便を選びます。しかし、これが欠航になって再開の見込みが立たない以上、もはやこの空の便に頼るしかなかったというわけです。
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