F1第3戦、レッドブルの開幕ハットトリックなるか【オーストラリアGP プレビュー】
2024年3月22日、F1第3戦オーストラリアGPがメルボルンのアルバートパーク・サーキットで開幕する。砂漠の中のバーレーン・サヒールサーキット、超高速のサウジアラビア・ジェッダ市街地サーキットとはまた性格の異なる、半公道コースでどんな戦いが展開されるのだろうか。 【写真はこちら】アルバートパーク・サーキットのコースレイアウト。全長5278m、2022年のコース改修に伴いシケインを高速コーナーに変えるなどのレイアウト変更が行われている。(全7枚)
公園内に作られる特殊な要素のつまった半公道サーキット
F1グランプリは、中東のバーレーン、サウジアラビアから、南半球のオーストラリアに移動。開幕2連戦の結果をふまえ、各チームは短いインターバルの間にマシンをアップデートし、オーストラリアGPが行われるアルバートパーク・サーキットに乗り込む。 開幕2戦ではマックス・フェルスタッペンが圧倒的な速さで連勝、セルジオ・ペレスも連続2位入賞で、レッドブルが2戦連続1-2フィニッシュと完璧なシーズンスタートを飾った。 一方、形勢逆転を期して新しいシーズンにのぞんだライバルチームは、むしろ広がってしまったかとも思われる差に落胆の色を隠せない。ストップ&ゴーのバーレーン・サヒールサーキットで完勝を許したのはともかくとして、超高速のサウジアラビア・ジェッダ市街地サーキットでも歯が立たなかったのは計算外だっただろう。 それでもオーストラリアGPが行われるアルバートパーク・サーキットは、これまで2戦のサーキットとはまた性格の異なるレイアウトだけに、攻略の可能性は残されている。 レースが行われるアルバートパーク・サーキットは、メルボルン郊外の公園(アルバートパーク)内の人工湖を周回する一般道と駐車場を使った半公道のコースで、F1グランプリ開催のために特別に作られる。 コースレイアウトは高速で進入する90度コーナーが多くあるストップ&ゴータイプで、バーレーン・サヒールサーキットとタイプは似ているが、埃や砂利で汚れた状態からセッションごとに急速に改善されていく路面や、公園の木々による影がもたらす路面温度変化、秋に向かう中でコース上に舞う落ち葉による滑りやすさなど、このコースならではの要素も多く見られる。 ランオフエリアが狭いためアクシデントが起こりやすく、セーフティーカーの出動回数が多いのも特徴で、決勝は波乱含みの展開になることが多い。