レッドブル相談役マルコ博士、RB角田裕毅のスプリント8位入賞に驚き「ソフトタイヤは10周かそこらでダメになると思っていた」
F1マイアミGPのスプリントレースで、8位入賞を果たした角田裕毅(RB)。彼が見せたパフォーマンスは、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコにとっても驚きだったようだ。 【動画】レーススタートから大混乱! 4台が絡む接触でノリスとストロールがリタイア|F1マイアミGPスプリント 金曜のスプリント予選の結果から、19周のスプリントレースを15番グリッドからスタートすることになった角田は、他の多くのマシンがミディアムタイヤをチョイスする中、ソフトタイヤでレースに臨んだ。角田以外にソフトを履いたのはローガン・サージェント(ウイリアムズ)だけだった。 角田はスタートの混乱を切り抜けて10番手に浮上。レース終盤までポイント獲得をかけてケビン・マグヌッセン(ハース)やルイス・ハミルトン(メルセデス)とバトルを展開し、最終ラップにハミルトンに抜かれて9番手チェッカーとなったものの、ハミルトンのペナルティにより8位に繰り上がり。1ポイントを獲得した。 ソフトタイヤを最後まで持たせ、好バトルを見せた角田。マルコはオーストリアのORFのインタビューに対し、ソフトタイヤの持ちが悪いのではないかとの見立てを良い意味で裏切って見せた角田のパフォーマンスに言及した。 スプリントで4位と大健闘したRBのダニエル・リカルドに関して質問され、「昨年のザントフールトで手を骨折して以来調子が上がらなかったが、シャシーも変えて上向きになっている。非の打ちどころのないパフォーマンスだった」と語ったマルコだったが、その後こう続けた。 「ただ、こうも言わなければならない。角田は15番手からのスタートで、ソフトタイヤを履いていた。そのタイヤは10周や12周ほどで壊れてしまうだろうと誰もが思っていたが、そうはならなかった」 「彼は8位に入って(RBの)2台がポイントを獲得した。(レッドブルも含め)4台全てがトップ8に入った。センセーショナルな結果だ」 またマルコはSkyのインタビューでもこのことに言及し、ソフトタイヤは想定よりも長持するようだと語った。 「我々の計算では、ソフトタイヤは遅くとも12周には壊れてしまうはずだったが、我々が角田の走りを通して見たものはそうではなかった。しかも彼はなかなかのバトルに絡んでいた」 「つまりソフトが思っていたほど脆弱ではなかったということは、驚くべき発見だった」
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