リカルドの復活にマルコや元F1ドライバーも賛同―娘が交際するベルガーも後押し
アイルトン・セナの元チームメイトでF1界のレジェンドであるゲルハルト・ベルガーは、ダニエル・リカルドが今でもトップレベルのF1ドライバーであることをレッドブル陣営に再確認させる役割を果たした。 ●【2024F1第6戦マイアミGP】スプリント・レースのタイム、結果/スケジュール・全セッションの結果 ■娘と交際するリカルドをベルガーも後押し 34歳のリカルドはベルガーの娘ハイジと交際中で、フェラーリとマクラーレンの元ドライバーは最近、レッドブルのジュニアチームであるRBのピーター・バイエルCEOから電話を受けたばかりだ。 RBのバイエルCEOはマイアミで『Sky Deutschland(スカイ・ドイツランド)』に、「彼にはまだスピードがあることは分かっていた」と語った。リカルドは中国GP前に求めていた新しいモノコックのステアリングを握ってから輝き続けている。 「新しいシャシーは精神的に少し変わったかもしれない。ゲルハルト・ベルガーと電話で話したが、彼もそういう瞬間があったそうだ。シャシーを変えることで、ダニエルにより快適さと安全性を与え、それが功を奏したんだ」。 ■元F1ドライバーも認める「以前のリカルドが戻ってきた」 リカルドは今年、RBのフルタイムシートを利用して、エナジードリンク会社の最高峰F1チームであるレッドブル・レーシングに復帰することを望んでいた。 「以前のダニエルが戻ってきたと思う。彼はまた頭が明晰になったようだ」と元F1ドライバーのアレックス・ブルツは『ORF(ドイツ放送協会)』はコメントした。 ■ヘルムート・マルコも認める「リカルドのドライビングが戻ってきた」 レッドブルのオーストリア人トップF1コンサルタントであるヘルムート・マルコ博士によると、エンジニアたちもリカルドをスピードアップさせるために舞台裏で懸命に働いてきたという。 「我々は彼のニーズに合わせてクルマを仕立てるためにセットアップに集中的に取り組んだんだ」。 「ダニエルは特別なドライビングスタイルを持っていて、今ようやく彼が必要とするドライビングができるようになったし、私たちも慣れ親しんできた彼のドライビングを見ることができるようになったんだ」。 ■メキース代表はリカルドと角田裕毅に満足 予選4番手からスタートし、マイアミのスプリント・レースでは絶好調のカルロス・サインツ(フェラーリ)を抑えて4位でフィニッシュしたリカルドは、「ローラン(・メキース代表)がハッピーにできてうれしいよ」とコメントした。 そのメキース代表はこう語った。 「何人か黙らせることができるのもうれしい。我々は既に良い進歩を遂げているが、シーズン後半にはさらに多くのことが起こるだろう」 「ダニエルとユウキ(角田裕毅)は今年もお互いをプッシュし合える力強いレベルにあると思うよ」。