クラウンの原点でもある東京・虎ノ門に『THE CROWN 東京虎ノ門』がオープン
トヨタモビリティ東京は1月7日、東京の虎ノ門にトヨタ『クラウン』専門の新店舗『THE CROWN 東京虎ノ門』をオープンした。当日はオープニングセレモニーが開催され、トヨタ自動車クラウンチーフエンジニアの清水竜太郎氏、クラウンチーフデザイナーの宮崎満則氏(※)らもプレゼンテーションに訪れた。※崎の旁は上が立 【画像全23枚】 ◆1955年の同日、この虎ノ門店で初代クラウンの発表会が行なわれていた オープニングセレモニーでは、トヨタモビリティ東京 THE CROWN東京虎ノ門グランドマイスター伊藤裕氏が登壇し、次のように語った。 「THE CROWN 東京虎ノ門は通常のトヨタ店とは違い、クラウンに特化した店舗となっている。作り手であるトヨタ自動車とそれを送り届ける販売店が一体となり、より深くクラウンブランドの魅力をお伝えしていく店舗としてオープンした。じつはクラウンは、虎ノ門と大きなかかわりがある。1953年に東京トヨペット虎ノ門本社が設立され、1955年1月7日にこの虎ノ門店で初代トヨペット・クラウンの発表会が開催された。当時としては異例の1万8000人がこの虎ノ門に来場したという記録もあり、この日を境に国産乗用車への関心が高まり、普及へのきっかけとなった」 そんなクラウンの原点ともいえる場所にオープンしたTHE CROWN東京虎ノ門は、「この聖地から、クラウンとの新しい絆を」といったコンセプトを反映した店舗作りがなされている。 まず店舗内にあるインテリアは、地元東京の伝統文化・自然・人・地産地消にフォーカスし、東京の木、多摩産材を採用した家具が選ばれている。お客様へのおもてなしの面では環境を意識し、季節ごとに違う日本茶やコーヒーを、こだわりの茶器と茶菓子とともに提供。「茶の間」を意識した交流で絆を深めていくとのこと。またインスタントメッセージングアプリ『LINE』を通じてのお客様とのコミュニケーションや、迅速な対応を行うために生成AIを活用するといった新たな技術も取り入れられる。 そのほかクラウンの体験を最大化するための取り組みも用意されている。高速道路での特別試乗会、長期試乗プログラムだけでなく、クラウンとの始まりを記念する特別納車プログラム『CROWN Premiere Ceremony』で、食事や記念写真撮影などがセットになった特別な体験ができるプランも用意される。クラウンオーナーに向けては、特別なイベントなどの案内をする「ハンドレットオーナークラブ」も用意され、よりクラウンを体感できる特別なイベントも順次開催される予定だ。 ◆伝統や歴史を残しながら、時代に合ったクラウンを作る チーフエンジニアの清水氏、チーフデザイナーの宮崎氏、ゲストの中澤佑二氏、マギー氏の4人による、トークショーも開催された。 「自ら切り開いた道」というトークテーマでは、清水氏がクラウンの伝統や歴史を残しながら、時代に合ったクラウンを作る事の難しさを吐露。宮崎氏は、リフトアップしたセダンについては、ありそうでなかったとのことで、コンセプトの考え方だけではなく、リフトアップしながらきちんと車にしていくのはデザインするうえでとても大変だったと語った。 中沢氏は、娘さんが始めたラクロスをもっと知らなきゃいけないというところから、自分も見るだけじゃなく、指導できる立場にならなきゃいけないと考え、ラクロス指導者のB級、A級のライセンスを取ったとのこと。残りの取得目標は国際的にも指導できるS級を残すのみで、現在は横浜の大学で指導者もしている。マギー氏は、子供の時からクルマが好きでいまでは自分でもスポーツカーに乗っているが、モータースポーツの世界にはまり、国内B級からA級のライセンスを取って、今はフォーミュラ4の練習もしている。いろんな人にモータースポーツの情報を発信することで、モータースポーツへの壁を少しでもなくし、近くに感じてもらいたいと考えているとのこと。
レスポンス 関口敬文