雅子さまはアクティブで革新的、愛子さまは…【女性皇族4人のファッションマトリックス分析】
お気持ちが伝わるスカートスタイル
翌日の式典に出席された時には、雅子さまは紺と白のマリンカラーで海をイメージさせるジャケットとスカート、帽子でコーディネートされていました。装いを通して、この大会に関わった人たちに敬意を示そうとされる、雅子さまのお気持ちが伝わってきます。 式典にはスカートスタイル、空港に降り立った時には多くの人と触れ合えるようにパンツスタイルという、TPOに合わせたエレガントなファッションも雅子さまの魅力です。 パンツスタイルには国民に寄り添おうと努力される、雅子さまの誠実な思いがにじみ出ているのではないでしょうか。
皇嗣妃紀子さま―“美智子さまをお手本に”
紀子さまが秋篠宮さまのもとに嫁がれた日の朝、まだ大学生のような初々しさを残す、清楚なピンクのワンピースがお似合いでした。 その後、眞子さん、佳子さまを出産して母となった頃から、フェミニンでありながら落ち着いた色味のファッションを好まれるようになっていきました。 いわば皇室はこうあるべきというような、派手過ぎず地味すぎない、伝統的な女性皇族の装いを求められていたのだと思います。 実は紀子さまには、お手本とされている方がいらっしゃるように思います。それは上皇后・美智子さまなのではないだろうかと。 美智子さまは公務の意味合いをよく理解され、国際親善の場では、相手国の国旗の色をさりげなく装いの中に取り入れて、敬意を示されていました。 また季節に応じて春は淡いパステルカラーを取り入れたり、秋は紅葉を思わせる味わい深い色合いをお召しになったり、美智子さまの繊細な工夫を凝らしたコーディネートを、紀子さまは意識していらっしゃるように感じます。 紀子さまが公務に出席された時の装いに多く見られる、柔らかい印象を醸し出す丸い襟元、ウエストを絞ったデザイン、控えめながら奥行きのある色合いは、美智子さま同様の静かな気品を漂わせています。
佳子さま―“トレンドを取り入れて自由に”
ここ数年の佳子さまの装いは、赤いワンピースが多いと話題になったこともありました。 2023年1月、「聴覚障害児を育てたお母さんをたたえる会」に出席された時も、赤いワンピースに赤いパンプス、イヤリングも同じ赤で、一色で揃えたコーディネートでした。 佳子さまはトレンドのアイテムも公務での装いに取り入れていらっしゃることから、お召しになった洋服は、若い女性たちの間で同じものを身に着けたいと大きな反響があることで知られています。 佳子さまのファッションは、一言で言えば“自由”。女性皇族の定番のスタイルに縛られず、「好きなファッションを身にまといたい」という、年頃の女性なら誰もが思う気持ちを素直に大胆に表して、“革新的”と言えるでしょう。 同世代の女性たちに共感してもらって、皇室への親しみを深めてもらいたいという思いも隠されているのでは……?