<速報>マー君、大荒れ5回5四死球2失点で、勝ち負けつかず
ヤンキースの田中将大(27)が現地時間12日、敵地トロントで行われたブルージェイズ戦に今季2度目の先発マウンドに立ったが、スタートから制球に苦しみ、3回までに5四死球の大荒れで逆転を許した。チームは5回裏に同点に追いつき、田中は5回を投げ、92球、3安打、2失点、6奪三振の内容で、勝ち負けのつかないままの降板となった。ヤンキースはエルズベリーのタイムリーで3-2の逆転勝利。マー君の次戦の先発予定は17日のマリナーズ戦。岩隈久志との日本人対決となる。
「くそ!」 二回、先頭のコラベロを追い込んでから4連続ボールで歩かせると、田中は悔しそうなアクションをとった。コントロールが定まらぬピッチングがもどかしい。自分自身への怒りだった。 その後のソーンダース、マーティン、ゴインズを三者連続三振に取ったが、ボールが目立つ。 初回の立ち上がりも二死から連続四球。ブルージェイズの強力打線には、昨季、41本、123打点でMVPのドナルドソンが2番に座り、40本塁打のバティスタ、39本のエンカルナシオンがクリーンナップに並ぶ。マー君を警戒させ、その心理を狂わせ、メカニズムにまで異常を発生させたのか。ピッチャーとは、そういうセンシティブな生き物である。 2回を終えて54球を要した。9人中、5人にフルカウントである。 3回も先頭のピラーにボールをぶつけ、ドナルドソンには高めに浮いた初球の甘いツーシームをライト前にクリーンヒットされた。無死一、三塁でバティスタを迎え、変化の鈍いスライダーをフルスイングされる。センターオーバーの逆転のタイムリーツーベース。1-2とリードを許し、さらに得点圏に走者を残してピンチが続く。4番のエンカルナシオンは、三振に斬ったが、トロウィッキーにまた四球を与えた。ついにピッチングコーチがベンチから出てきて、ひと呼吸入れる。続くコラベロを6-4-3の併殺に打ち取り、マー君はマウンド上でグラブを叩いたが、四苦八苦ピッチングでペースは最悪だ。