梅雨の時期に悪化しやすい“気象病”とは? 医師に聞いた、頭痛など「今すぐどうにかしたい」症状の正しい対処法
自分の頭痛タイプを見極めケアすることが必要
では気象病の症状でもっとも多い、頭痛に悩まされている人はどうしたらいいのでしょう? 頭痛薬を飲んでも全く効かない、という人も多いようですが……。 「ひとくちに頭痛といっても。いくつか種類があります。片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛……。そのどれかによって対症療法は変わってきます。 片頭痛は血管が広がって脳への血流が増えることが原因で起こるので、一般的には冷やしてあげると治まりやすくなります。反対に緊張型頭痛は首や肩のコリからきているので、温めてあげるほうが有効なんです。一方、群発頭痛はメカニズムが完全には解明されておらず、一般の頭痛薬も効きにくいので、頭痛専門の病院に行って適切な処置を受けることをオススメします」 下記に頭痛タイプチェックリストを載せていますので、自分の頭痛タイプを把握し適切な対症療法をとってください!
<頭痛タイプチェックリスト>
①のチェックポイント □ こめかみから目の辺りで脈打つようなズキンズキンとした断続的な痛みがある □ 光や音に敏感となり、吐き気を伴う □ 週に1回~月に数回起きる □ 前兆としてキラキラした光、ギザギザの光が見える ②のチェックポイント □ 後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような鈍い痛みがある □ 肩や首のコリ、目の疲れを伴う □ 体を動かしたり、マッサージすると良くなる □ 温めるとラクになる ③のチェックポイント □ 目の奥がえぐられるような強烈な痛みがある。 □ 目の充血や涙・鼻水等の症状もある □ 頭痛前に目のかすみや首の張りを感じる □ 就寝中でも痛みがある ①のチェックが一番多かった方は……片頭痛タイプ ②のチェックが一番多かった方は……緊張型頭痛タイプ ③のチェックが一番多かった方は……群発頭痛タイプ ※チェックリスト監修/舟久保 恵美 先生 ※数値が同数となった場合は両方のタイプをご覧になり、より当てはまる方を参考にしてください。片頭痛と緊張性型頭痛の数値が同数の場合は混合型頭痛の可能性があります。 ※本ページでの頭痛タイプ診断はあくまでも目安です。不安な点がある場合は、すぐに専門医へご相談ください。 ただし久手堅院長によると、「私は片頭痛タイプ」「アナタは緊張型頭痛タイプ」と、必ずしもきれいに線引きできるものではないそう。 「片頭痛タイプでも、緊張型頭痛の要因である首・肩コリを持っている人は多いんですね。だから頭痛の症状も入り混じっているのですが、病院に行くと首肩コリは見逃されることが多い。さらにやっかいなのは、頭痛は自覚していても、首肩コリは自覚していない人も多いということなんです。そこに気付かず片頭痛用のケアとして冷やすことばかりしていると、かえって頭痛が悪化することも。片頭痛の治療を一通りおこなっても効果がないという場合は、首肩コリを疑ってほしいと思います」