「ただ格安なだけ」ではない、中長距離LCCの先駆け「スクート」は“要求が多い”日本人向き?
▼羽田空港
エアアジアX(クアラルンプール)、ベトジェット(ホーチミン)
▼成田空港
ZIPAIR(東南アジア、北米など)、Air Japan(バンコク、シンガポール)、ジェットスター(マニラ、ケアンズ、ブリスベン)、スクート(シンガポール)、タイ・エアアジアX(バンコク)、セブパシフィック航空(マニラ、セブ、クラーク)
▼関西空港
Peach(バンコク、シンガポール※)、ジェットスター(マニラ、ケアンズ、ブリスベン、シドニー)、スクート(シンガポール)、エアアジアX(クアラルンプール)、ベトジェット、セブパシフィック航空(マニラ、セブ) ※2024年12月就航予定
▼新千歳空港
スクート(シンガポール)、エアアジアX(クアラルンプール)
▼那覇空港
ジェットスター(シンガポール)
▼中部空港
ジェットスター(マニラ)、セブパシフィック航空(マニラ)
▼福岡空港
セブパシフィック航空(マニラ) 羽田空港は、日中が主に日本国内線で、国際線も大手航空会社の人気が非常に高く、全体的にLCCは少ない。一方で成田空港と関西空港はLCCが多く、特にZIPAIRとエアージャパンは成田空港を拠点とする。 近年、東南アジア諸国からのインバウンドも人気があり、コロナ禍以降の運航再開と新規就航が相次いでいる。
◆格安なだけではない、中長距離LCCの先駆け「スクート」の強み
2012年のデビュー以来、順調に路線ネットワークを広げる中長距離LCCが、シンガポール航空グループのLCC「スクート」だ。高い運航安全基準を満たしつつもリーズナブルな運賃で、現在はアジア太平洋や欧州など世界15カ国・地域、70都市以上に路線ネットワークを持つ。 日本路線では、成田空港と関西空港でシンガポール直行便を毎日運航、新千歳空港=シンガポール間は台北経由のシンガポール便を週4運航する。なお、燃油サーチャージは不要、機内持込手荷物も通常のLCCが7kgのところ10kgまで可能だ。 LCCといえば、「運賃が安い」一方で「手荷物ルールが厳しい」「座席が窮屈」「利用空港が不便」など、いわゆる「安かろう悪かろう」というイメージが、一般的に根強くある。そんな中で「スクートはただ『格安』なだけのLCCではありません」と、スクートのマーケティング・コミュニケーション・ロイヤリティディレクターのアガサ・ヤップ氏は語る。 「スクートでは、飛行機は快適かつ環境にも配慮した最新機材を保有しています。座席は2タイプ、受託手荷物や事前座席指定、機内食・ドリンクや機内Wi-Fiなどのサービスは必要な人ごとに提供する“オプション”として用意しています」