レバノンでポケベルが爆発 9人が死亡 2750人が負傷
ベイルート、レバノン、9月18日 (AP) ― 新型の携帯用通信機が相次いで爆発した件で、レバノンのシーア派武装勢力ヒズボラ関係者がAP通信に語ったところによると、グループが使用した新しい通信機器は最初発熱し、次いで爆発したという。 レバノン保健省によれば、少なくとも通信機器の爆発で9人が死亡し、2750人が負傷、そのうち200人が重傷だという。 イラン国営通信IRNAは、レバノン駐在のイラン大使が通信機器の爆発で軽傷を負い、病院で手当てを受けたと報じた。 ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師は、イスラエルに動きを察知され、空爆の標的になる可能性があるため、携帯電話を持ち歩かないようヒズボラ戦闘員に警告していた。 レバノン保健省は国内の病院に対して、急患の受け入れの際には注意して、通信機器を遠ざけるよう警告を発し、医療従事者に対し、無線機器の使用を避けるよう呼び掛けた。 レバノン国営通信によれば、ベイルート南部の郊外やその他の地域では、「高度な技術を駆使して携帯ポケベルシステムを爆発させ、数十人の負傷者が出た」と報じている。 また、ヒズボラ関係者は匿名を条件に、「爆発は通信機器を狙った作戦の結果だった」と述べ、「背後にイスラエルがいる」と指摘。さらに、「ヒズボラ戦闘員が持っていた新しいポケベルのリチウム電池が発熱し、爆発したようだ」と付け加えた。 リチウム電池は過熱すると発煙、溶融し、発火することもり、最高600度を超える高温となる。 (日本語翻訳・編集 アフロ)