シリアの武器開発拠点を爆撃 イスラエルの空爆で18人死亡
マスヤーフ、シリア、9月10日 (AP) ― 中東シリア西部ハマー県に対するイスラエル軍の空爆で18人が死亡、40数人が負傷した。シリア保健省が9月9日、明らかにした。 イスラエルの空爆による死者数としては、昨年10月にイスラム武装組織ハマスに宣戦布告して以降最大となった。 標的はマスヤーフにある科学研究センターや、イランの民兵や専門家がシリアで武器を開発するために駐屯している場所を狙ったものだといわれており、この研究所は短・中距離精密ミサイルや無人機などの兵器開発に使われていたとされる。 ガザ戦争の勃発から11カ月、ハマスを支援するヒズボラとイスラエル交戦が続いているが、それに伴ってシリアに対するイスラエルの攻撃も頻発している。それにしても、8日夜のイスラエルの爆撃は尋常ではなかった。 イスラエルは近年、シリアの政府支配地域に対する数百回の爆撃を行っており、標的は概ねシリア軍かイランの支援を受ける過激派グループであることが多い。特にシリアはイランがヒズボラに武器を送る重要なルートであるため、イスラエルはイランのシリア進出を阻止すると宣言している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)