“乗せたら怖い”立ちはだかる難敵…U18日本代表がアジアカップ8強入りかけフィリピンと激突
ヨルダン・アンマンで開催されている「FIBA U18アジアカップ2024」はグループフェーズが終わり、9月6日から決勝トーナメントが行われる。 【動画】日本vsフィリピン「U18アジアカップ2024」ライブ配信映像 U18日本代表(FIBAボーイズランキング30位)は、カタール(同49位)、カザフスタン(同76位)に連勝するも、グループフェーズ最終戦で中国(同24位)に惜敗し、グループC2位で準々決勝ストレートインとはならず。日本時間6日22時30分ティップオフ予定の準々決勝進出決定戦で、グループD3位のフィリピン(同25位)と対戦することになった。 ここまでの戦いぶりを振り返ると、日本は司令塔の瀬川琉久(東山高校)と、インサイドを支える渡邉伶音(福岡大学附属大濠高校)の存在感が際立つ。瀬川は1試合平均6.7アシスト(全体2位)とオフェンスの起点となっており、敗れた中国戦では23得点をマーク。また、渡邉は全3試合で2桁得点を上げているほか、平均8.0リバウンドという数字以上にインサイドでの奮闘ぶりが光る。決勝トーナメントでは、深澤桜太(中央大学)、ベネディクト研一郎(St. George’s School)、髙田将吾(福岡大学附属大濠高校)、和田拓磨(北陸高校)ら、主軸の周りを固める面々の活躍がチームのカギを握ることになりそうだ。 一方、日本の対戦相手となるフィリピンは、グループフェーズ第1戦でインドネシア(同73位)を75-48で撃破したものの、開催国のヨルダン(同51位)との一戦では3ポイントが5/36本(成功率13.9パーセント)と不発に終わり、ニュージーランド(同27位)にはリバウンド争いで苦戦を強いられ連敗を喫した。それでも、爆発力を持つ要注意人物もいる。 背番号5を着ける身長193センチのウィラム・カボニラスは、格下インドネシアとの初戦で19得点を記録しており、2試合連続で7本の3ポイントを試投。身長195センチの背番号17、ニコラシュ・ロレンゾもセンター登録でありながら初戦に3ポイント5本中4本を決めており、彼らが当たりだすと厄介だろう。 そして、チーム最多得点をマークしているのが、背番号21を着用するアール・メディナ。身長187センチのシューティングガードで、敗れたニュージーランド戦では12本中5本の3ポイント成功を含む30得点をマークした。FIBA公式サイトによると、この得点数はU18アジアカップ2010の日本戦で37得点を上げたキーファー・ラベナ(現横浜ビー・コルセアーズ)に次ぐU18男子フィリピン代表選手の得点記録とのこと。日本にとっては勢いに乗せたくない存在となりそうだ。 今大会の準決勝へ進出した4チームには、来年スイスで開催される「FIBA U19ワールドカップ2025」への出場権が与えられるため、日本にとっては負けられない一戦。注目の日本vsフィリピンは、日本時間9月6日22時30分ティップオフ予定。試合の模様はFIBA公式YouTubeチャンネルでライブ配信される。