【畑岡の失格騒動】"曖昧なゴルフルール"は解決できる!? 畑岡がSNSに挙げた「意見書の1」”3分ルール”で一般ゴルファーが失敗しない方法を女子プロや競技委員に聞いた
畑岡以外の選手たちも「"3分ルール"は曖昧」
畑岡と同じ立場の選手たちはこのルールにどう対応しているか。 ツアー16年目で通算6勝の菊地絵理香は、畑岡に何度も同情しながら語る。 「今回の畑岡さんはやっぱりかわいそう。ボールを探し始めるタイミングはすごくあやふやですから。1秒、2秒、3秒とか、10秒とか選手はみんな微妙に思っていて、どの選手も正確に測れるものではないと思います。ボールを探すことはあまり経験がないですが、私は時計をつけているので、ボールがないなあと思ったときには、『今から探します』と声かけします。ただ、時計を持っていない選手もいるし、『今から探します』というタイミングも難しい、そこも曖昧な部分。ラウンド中はほかの選手も一緒に探してくれるし、キャディさんも測ってくれますが、このような曖昧なルールで、世界的に改善できるものがない限り本当の解決にはならないのではないでしょうか」 意見書の1の後半部分、「可能な限り曖昧さを排除すべきですし、現実的に運用可能な環境を整備することが重要と考えます」という畑岡の考えに、菊地の意見は似ている。 また菊地は「競技委員がいれば時間を正確に測ってくれてラッキーです」と話すように、レフェリーがいない限り、より明確で正確性を求めことは難しいという意見も付け加えた。 20~22年に渡りプレーヤーズ委員長(選手会長)を務めたプロ13年目で通算5勝の青木瀬令奈も畑岡に同情する。 「ボール探しのルールは難しいところがあります。やはりどこ(どのタイミング)から測るか。キャディさんが先に行って探す場合もあるし、選手が探し始める場合(タイミング)もあるし。競技委員がいたら、聞きます。選手間でも今回の話から、40秒(1打に対する所要時間)の問題になりました。ボール捜索のルール以外でも、レフェリーはどこから測っているのかが曖昧。選手からもそういう意見が多くあります。プレーヤーズ委員会(選手会)でもその議題が多く、そのへんのルーリングと選手との認識のズレもある。時間についての曖昧なルールは多いです。5分から3分とか、ルール変更が毎年変わるので,選手と競技委員との間で勉強していかなければいけないかもしれません。映っている選手だけがルールにひっかかるのも曖昧だし、問題だと思います」