食料品や衣料費の節約より効果がある!? 家計を見直すなら、銀行口座の引き落としにも目を向けよう!
自動引き落としに潜むリスク
自動引き落としのリスクは、以下の2つがあります。 (1)引き落とされていることに鈍感になること 例えば、以前通っていたスポーツジムの月会費です。「いつか行くかもしれないし、退会手続きが面倒」などという理由でそのままになっていませんか? 動画配信サービスなども同様です。 「あのドラマ、面白いよ」と勧められて入会したものの、ドラマを見終わってからは配信を見ていません。また見たくなるかも、と月額料金は引き落とされ続けています。 これらは、いったん終了してもよいのではないでしょうか。入会時と比べて退会は手続きしにくいというハードルがあるかもしれませんが、手続きを済ませばスッキリするかもしれません。そこで、浮いたお金をNISAのつみたて枠に充てれば、Aさんも晴れてNISAデビューが果たせるのではないでしょうか。 (2)金額の多寡に鈍感になること 最近はキャッシュレスが進み、支払いの多くはクレジット払いになっています。現金払いが主流の時代は、1万円札を崩すときにためらうこともあったのではないでしょうか。 “ピッ”や“ポチッ”で決済するようになると、540円や1980円などの小さな金額の無駄遣いは今月の総支払額のなかに紛れてしまいます。本当に必要だったのか、と反省する機会もありません。 「家計をスリム化するにはどうすればいいのか?」1ヶ月の予算を決めて支出を管理することが王道ですが、今回は、むしろ逆算するやり方を提案します。 給料日の直後に、1万円(仮)を先取り貯金用の口座に移します。通常よりも1万円少ない金額で、1ヶ月間乗り切るのです。初月クリアできたら、先取り貯金の金額を2万円に増額するのも一案です。 これまでお金をダラダラと使っていた場合は、かなりの余力があるはずです。3ヶ月ほど試してみると、“無理なく”貯められる適正金額が見えてきます。 この“無理なく”がポイントです。継続は力なり、続けることが肝要です。ある程度の金額になったらモチベーションも上がりますし、お金に興味が湧いてきます。さらに増える喜びも実感できるでしょう。 執筆者:宮﨑真紀子 ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士
ファイナンシャルフィールド編集部