食料品や衣料費の節約より効果がある!? 家計を見直すなら、銀行口座の引き落としにも目を向けよう!
「家計の見直しをしたいと思うけど、家計簿をつけるマメさはありません。どこから手をつけたらいいの?」 そのようなお悩みに答えて、我慢を少なく実行できる方法を探ります。
どこから手をつける? 家計の見直し
「このままじゃダメなのでは?」と、相談に来たAさん。Aさんは会社に勤める30代で独身です。仕事もプライベートも順調で、充実した毎日を送っています。 先日同期で集まった際、NISAの話になりました。日頃お金の話はしませんが、「今年、NISAを始めた」という話題での流れです。驚いたことに、その場にいた5人中3人がNISAを始めているというのです。そこでAさんは「赤字ではないけれど、お金の関心が薄いので使い放題で貯金できていない」ことに気がつきました。 家計簿をつけることはもちろん、毎月どのくらいお金を使っているのかも把握できていないAさんです。日々の節約は必要ですが、今回は手をつけやすく、我慢いらずの場所から攻略します。 見直す箇所は、銀行の自動引き落としやカード払いになっている費目です。これらは一度設定すると、よほどのことがないかぎり放置されたままです。生命保険や自動車保険、スマホの料金プランなどが代表例です。「別に今のままで不便を感じていないし、このままでいいじゃない」となっていませんか? 心理学的には「現状維持バイアス」の考え方、すなわち“人は新たな選択肢が表れても現状を維持するほうを選ぶ”ということの表れかもしれません。しかし、根底にあるのは「面倒だから」という簡単な理由かもしれません。もしそうであれば、「面倒だから」を克服しましょう。
通帳を開けてみることが節約につながる
※保険の見直し 生命保険に加入したのはいつですか? そのときと今では、自分の環境に変化はありませんか? 保険の見直しでは、「自分のニーズに合っているか」に着目することが大事です。また保険の商品内容も変化しているため、最新の情報を知っておくことも有効でしょう。 さらに、理解しやすい商品を選ぶことがポイントです。自動車保険なども、更新の時期に他社のサービスと比較することをお勧めします。 ※スマホの料金プランの見直し スマホはなくてはならない存在ですが、使い方は変化してきています。電話機能を使うことが減り、動画やゲームで遊ぶ以外にキャッシュカードや交通系のIC機能など多様になりました。各社がさまざまなプランを打ち出していますので、自分の使い方に合ったものに見直すことで無駄をなくせるでしょう。 このように自分のライフスタイルが変化していること、企業側が新プランを打ち出していることの両方の側面で、定期的な見直しが節約につながるケースは多くなっています。