【里芋】かゆみを抑えるには?加熱の方法によって仕上がりが変わる?下ごしらえのポイントを解説
お正月に向けて、煮物や汁物などで料理をする機会が増えてくる里芋。ホクホクとした自然な甘さがおいしい里芋ですが、調理をする時に手がかゆくなったり、下処理が面倒というイメージがありますよね。今回は里芋の下ごしらえのポイントをご紹介します。 【写真でみる】里芋の下ごしらえのポイント ■里芋を調理する際、手がかゆくなるのはなぜ? 里芋の下処理をする時に、手にかゆみを感じたことはありませんか?これは「シュウ酸カルシウム」というぬめり成分が原因。シュウ酸カルシウムは針状の結晶をしており、これが手に刺さることで、かゆみが起きるのです。 濡れた状態だとぬめりが出やすく、かゆみを感じる原因に。里芋の皮を剥く際は、洗った後にしっかり乾かしてから剥くようにしましょう。万が一かゆみを感じたときは、こすらずにお湯で洗い流すとかゆみが和らぐと言われていますよ。 ■里芋の下ごしらえのポイントとは? 里芋の下ごしらえの方法はいくつかあります。加熱の方法によって里芋の仕上がりが変わるので、好みに合わせて選んでくださいね。 ①皮を剥いてからゆでる 里芋の皮を剥いてからゆでると、里芋のぬめりが取れてすっきりとした味わいに。おせちに使う六方むきなど、見た目も美しく仕上がります。また里芋のホクホクとした食感が味わえ、ぬめりがないので、味が染み込みやすいというメリットも。 ポイントは洗った後にしっかり乾かす、もしくはペーパータオルで水けを拭いてから皮を剥くこと。前述したように、里芋を乾いてから剥くことでかゆみを軽減できることに加え、ヌルヌルと滑って手を切ってしまうのを防ぐためです。 ②ゆでてから皮を剥く 皮がついたままゆでると里芋のぬめり成分が外に出ず、トロッとした食感に仕上がります。煮っ転がしなど、里芋本来のおいしさを楽しむ時におすすめです。また包丁を使わずに手で皮を剥け、シュウ酸カルシウムによるかゆみも起こりにくいのも嬉しいポイント。 ゆでる時はたっぷりの湯に里芋を入れて、竹串がすっと通るまで15分程加熱します。完全に冷めてしまうと皮を剥くのが大変なので、火傷に気をつけながら熱いうちに剥きましょう。ペーパータオルやふきんを使って剥くと簡単ですよ。 ③電子レンジで加熱してから皮を剥く さらに手軽に済ませたい場合は、電子レンジを使ってみてはいかがでしょう?お湯でゆでる方が里芋の甘さが引き立ちますが、その後味付けをするのであれば、電子レンジ加熱でも十分おいしく仕上がります。 里芋の表面に包丁で1周切れ目を入れます。耐熱容器に里芋と水を大さじ2程度入れて、ふんわりとラップをします。電子レンジで4~5分程度、竹串がすっと通るまで加熱しましょう。あっという間にできるので、里芋の下処理のハードルがぐんと下がりますよ。 <参考> 農林水産省 さといもの煮物を食べたら喉に刺すような痛みを感じたのですが、どうしてですか。
和田 梓