近畿道が超便利に!? 進行中の「淀川北岸線」計画のスゴさとは すでに一部は開通済み!? 夢の都市計画道路どこまで進んだのか
阪神高速とは別に進む道路プロジェクト
大阪市内で「淀川北岸線」という道路が整備中です。 阪神高速「淀川左岸線」やその側道「淀川南岸線」に名前が似ていますが、また別の都市計画道路です。 完成すれば一体どう便利になるのでしょうか。またどこまで整備が進んでいるのでしょうか。 【画像】超便利!? これが「淀川北岸線」計画ルートの全貌です(30枚以上)
淀川北岸線は、その名のとおり淀川の北側を東西にむすぶ道路です。 JR京都線より海側は「淀川通」として内陸部を走ります(堤防付近は整備対象ではない)が、上流側は堤防に沿って、東淀川区の神崎川分岐点あたりまで伸びる計画になっています。 昔からある部分、一部だけ先にできた部分、暫定開通した部分、現在進行形で整備中の部分が入り乱れていますが、最終的には「淀川に沿って大阪市をまっすぐ東西移動できる」ようなネットワークを構築します。 【淀川通】 終戦後すぐに整備された部分です。十三方面から東進してきた淀川通が柴島1丁目でクランク状に折れ曲がり、淀川北岸を進みます。 東淡路で北東に向きを変え、淀川から離れて、上新庄方面へ向かっていきます。井高野車庫まで向かう大阪市バスの老舗路線「93号系統」の経路にもなっています。 【菅原工区】 淀川通は東淡路で向きを変えますが、そこから分岐して、引き続き淀川北岸を進んで「菅原城北大橋」のたもとまでつなぐ1.2kmの区間が「菅原工区」として、事業進行中です。2020年に暫定2車線で完成し、国道479号(内環状線)へショートカットでつながることとなりました。 最終形は、総幅員22mの4車線道路になる計画です。現地では大半の区間が用地取得済みで、空中写真を見ると4車線の完成形の概形をうかがうことができます。 ここが完成すれば、上新庄生野線(城北筋)と交差する菅原2丁目の混雑を気にせず、十三・新大阪方面から立体交差で豊里方面へスムーズに抜けることができるようになります。
まだある「ほぼ完成形」の区間!?
【菅原城北大橋~国道479号】 事業化されていません。「道路整備プログラム」2026年ごろまでに新規事業化をめざす工区にもリストアップされていません。 ここには2車線の堤防道路と、堤防脇の2車線道路が通っています。その堤防脇道路も途中で北東へ向きを変え、国道479号まではクルマ1台ギリギリの路地でしかつながっていません。