お金を運用するのに必要なのは3つの「基本」だけ…山崎元氏が後世に残した、今年こそ始めたい超簡単な投資術
どうしても損が嫌なら「個人向け国債変動金利型10年満期」
本当は教えたくないのだが、「絶対に損をしないお金」を別途確保しておきたい場合は、「個人向け国債変動金利型10年満期」にお金を置くと、低利回りだが安全で無難だ。 商品の詳細は財務省のホームページで調べろ。銀行、証券会社、ゆうちょ銀行などの窓口で買える。十中八九、他の商品を勧められるだろうが、売る側が手数料の高い商品を買わせたいだけなので、窓口でのセールストークはすべて無視せよ。
金融機関はネット証券大手がいい
運用に使う金融機関は大手のネット証券がいい。取り扱い商品が豊富で手数料が安いことが長所だが、それ以上に人間のセールスマンと接触せずに済む点がいい。 父は長年世話になったので、これぐらいは言っておこうか。「楽天証券は悪くないはずだよ」。君が、まだ小学校の低学年の時だった。 一緒に風呂に入っていたら、「応援しているプロ野球チームがある」と言う。「どこだ?」と聞いたら、「楽天。父ちゃんが楽天だから」と答えた。何と素朴な。涙が出そうになるくらい可愛かったことを思い出した。 写真/shutterstock すべてイメージです
---------- 山崎元(やまざき はじめ) 1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会多数。ズバリ語る辛口の経済解説、マネーコラムで人気を博している。 ----------
山崎元