【フラットプレーンV8搭載のPHEV】アストン マーティン・ヴァルハラ 世界限定999台で来年度に生産開始
フラットプレーンV8エンジン
フラットプレーンV8エンジンの点火は、シリンダーバンクを交互に行うことで、クロスプレーンV8エンジンにおける残留ガスの問題を解消。すべてのシリンダーの燃焼がより均一になることで、エンジンの潜在的なパワーを最大限に引き出し、よりシャープなレスポンスを実現する。 新しくなったカムシャフトとエキゾースト・マニホールドにより、ガス交換性能がさらに向上。ピストンは、より高いピーク圧力に対応する設計で、重量も最適化された。 2基のツインスクロール・ターボチャージャーは、ローラーベアリングマウント方式を採用し、レスポンスがさらに向上し、ターボのコンプレッサーホイールは大径化されており、DBX707に搭載されているアストン マーティンの最強のクロスプレーンクランクV8エンジンと比較して、1時間あたりの空気供給量が約20%増加している。 フロント・アクスルとリア・アクスルは物理的に接続されておらず、代わりに、ヴァルハラの最先端のIVC(インテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス・コントロール)とインテグレーテッド・パワーブレーキシステムが、両アクスルを継続的に監視および制御。 フロント・アクスルのトルクベクタリングとリア・アクスルの電子制御リミテッドスリップ・ディファレンシャル(E-デフ)は、動的な要求に応じて四輪の駆動力を調整し、トラクション、安定性、俊敏なハンドリングを見事に融合させることにより、ステアリングの精度が向上し、ニュートラルなハンドリング・バランスが実現する。 パワートレインを完成させるのは、新開発の8速DCTトランスミッションだ。この新型パドルシフトのギアボックスはアストン マーティン専用に設計・製造、ハイブリッド時代に対応する特別開発で、内蔵型の電気モーターが特徴となる。 この電気モーターは、4LツインターボV8エンジンの始動、高電圧バッテリーの充電、エンジンをアシストするトルクフィルに使用され、またギアの同期をサポートすることで、アストン マーティンのエンジニアはギアシフトの特性を調整し、クラス最高水準のシフト速度を実現することが可能だ。 EVモードを選択すると、ヴァルハラはフロント・アクスルのみで駆動。リバースギアはなく、後進はすべてのドライブモードにおいてフロント・アクスルの電気モーターが行う。