プーチン大統領、スロバキア提案のウクライナ和平交渉に前向き姿勢
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は26日、スロバキアが提案するウクライナとの和平交渉に前向きな姿勢を示した。 スロバキアのフィツォ首相は22日にモスクワでプーチン氏と会談。プーチン氏によると、フィツォ氏はスロバキアでロシアとウクライナの和平交渉を行うことを提案した。 プーチン氏はこれについて、スロバキアが中立的な立場を取っていれば問題はないとし、反対しない考えを示した。 スロバキアのブラナール外相は26日夜に発表した声明で、同国が長らく紛争の平和的解決を求めていたとし、プーチン氏の発言は停戦に向けた「前向きなシグナル」だと指摘した。 スロバキアは欧州連合(EU)に加盟している。中・東欧のEU加盟国の中には、ウクライナ支援に消極的な親ロシア派の国が増えており、スロバキアもそうした国の一つとみられている。ウクライナのゼレンスキー大統領は、2023年の選挙で政権に返り咲いたフィツォ氏がロシアに対して友好的な姿勢を示していることを度々批判している。 プーチン氏はまた、新型の中距離弾道ミサイル(IRBM)「オレシニク」を再び使用する可能性についても言及。「必要に応じて使用する可能性を排除しない」と述べたほか、さらに強力な中距離兵器の使用も示唆した。