お正月の風物詩「初売り」がなくなる?都内百貨店が元日休みに…理由は「働き方の配慮」や「人材確保」 この動きはスーパーでも【しってる?】
FNNプライムオンライン
クリスマスも終わり、一気に年末年始モード。 お正月の風物詩といえば「初売り」ですが、2025年、東京都内の百貨店「元日営業ゼロ」ってしってる? 「年末年始は休まず営業」から「お正月はしっかり休む」という百貨店やスーパーなどでの動きが広がりを見せているんです。 昭和の時代、元日から多くの人が百貨店に並び、福袋に手を伸ばす姿が新年の風物詩に。 平成に入ってもその活気は変わりませんでした。 そんな元日の光景が、2025年から見られなくなります。 都内の大手百貨店は2024年まで一部で元日営業をしていましたが、2025年からは全て元日はお休みになるということです。 さらに、大丸松坂屋や高島屋では、2025年から休業日を1日増やし、元日と2日がお休みに。 いずれも20年以上ぶりの正月2連休です。 その大きな理由は、従業員の働き方への配慮。 そして、人材の確保だといいます。 高島屋の従業員の方にお話を伺いました。 夫婦で高島屋に勤めている井上悠乃さん。 育児中のため、2024年は井上さんが2日に休暇を取り、夫は早朝から勤務。 そのため、例年ゆっくりお正月を過ごすことはできませんでした。 夫婦で高島屋に勤務・井上さん: ママはいるんですけど、パパがいるのはうれしいと思う。やっぱりママかパパ片方より、家族全員の方が子どもも喜ぶ。 例年、初売りは1年で一番の売り上げとなりますが、それでも従業員の働く環境を優先することに。 一方で、初売りを楽しみにしているお客さんからは「やっぱり働いている方は年末年始大変なので、家族がいる方は2日までお休みというのはいいのではないか」という声も聞かれました。 こうした動きはスーパーにも広がっています。 東京・墨田区のスーパーでは、2023年までは年中無休でしたが、2024年は正月三が日を初めてお休みに。 そして2025年は、年始は5日からの営業となり、人材確保の厳しさが理由で正月の休みを増やしたといいます。 スーパーイズミ・五味衛社長: いま人が足りなくて、働く人の方が無理してみんなやっているので、今回ローテーション組むのが大変で、1日休むようにした。 ただ、日常生活に欠かせない存在のスーパー。 利用者からは「スーパー開いてなかったら、外食かコンビニで済ませるしかない。ちょっと急なときに困る。開いてないと痛い」「ちょっと不便は感じるけど、皆さんのお休みというか、そういうのを考えると、休みにしてもいいのかなって」など、困惑の声も聞こえました。 気になる年末年始のスーパーの営業日。 ライフやサミット、オーケーなどの食品スーパーに関しては、三が日は休業するということです。 総合スーパー、イオンに関しては休まず営業、イトーヨーカドーは1日、2日と一部休業はありますが、ほとんどの店舗で営業するということです。 ただ、31日まで全て営業はしているので、皆さんは計画的に31日までに買い物を済ませていただきたいなと思います。