カメレオンラーメンって何だ? 専門家が考案する、親子で楽しむインスタント麺の実験的アレンジ
日本が世界に誇る食の大発明といえば「インスタントラーメン」。手軽で安くて美味い、庶民の味の代表格だ。 ▶︎すべての写真を見る そんなインスタントラーメンをこよなく愛す人物こそ、日本で唯一のインスタントラーメン専門商社「やかん亭」の大和イチロウさん。1年365日、「一日一麺」を欠かさないという生粋のラーメンマニアである。
日本全国、世界各地のインスタントラーメンを食してきた大和さんは、その知見を生かしたアレンジ術にも精通している。ここでは、その中から厳選した4つのレシピを紹介。 毎日食べても飽きない、ひと工夫の一端を見せてもらった。
レシピ1. 紫キャベツを使った“カメレオン”ラーメン
1品目は、紫キャベツを使った理科の実験のようなレシピ。 紫キャベツに含まれる青紫色の食用色素であるアントシアニンの作用を利用して、調理中に変化するスープの色(=pH)を楽しむ「カメレオンラーメン」だ。
[材料] ・塩ラーメン……1袋 ・紫キャベツ……1/4カット ・味玉、のり、ネギ(好みで) ※今回は、「マルちゃん正麺」の旨塩味を使用。ほかの袋麺でもOKだが、色の変化がわかりやすい塩ラーメンがおすすめだ。
まず、鍋で500mlの湯を沸かす。その間に、紫キャベツを千切りにカット。沸騰した湯に入れて、煮出す。するとご覧のとおり、お湯が紫色に変化する。これがいわゆる「中性」の状態だ。 煮出した紫キャベツは、鍋からすくい出して別皿に。サラダやトッピングとして活用できる。 さて、ここからが本題。麺やスープの素を入れることで、紫色の汁がカメレオンのように変化するのか見ていこう。
大和さんによれば、一般的に麺に含まれる“かん水”はアルカリ性なので「緑もしくは黄」に寄り、粉末スープは弱酸性なので「赤もしくはピンク」に寄るとのこと。 ただし、それぞれの材料に含まれる成分には、製品ごとに誤差があるそうだ。つまり、やってみなれければわからない。 いわば、水溶液の性質を学ぶ、“実験”だ。